ついにやってきました、Gackt初の(そして最後の、と話している)東京ドームライブであります。最初から、「赤字です」って言っていたとおり、凄い演出になるんだろうな〜〜と、わくわくしておりました。というか、このツアーは3回参加させていただきましたが、本当にどこもかしこも凝って凝って凝りまくっていて、これはライブするたびに借金がかさむのでは・・・と、勝手に心配していたのでありました。 そんなGacktさん、東京ドームのライブを、完全に「ツアーの一部」と捉えているのでしょうか・・・東京ドーム限定のグッズは、チャームが一種類!それだけ?と、驚きを隠せません。 もっと、色んななんというか「東京ドームだよ〜」というパンフレットとか、グッズを出さないんだ・・・グッズで稼がなくていいのかな・・・なんて、あらぬ心配をしてしまいました。 その潔さが、Gacktらしいな、とも思ったりしました(^−^) そう、入るときにはチケットに赤い○を描かれまして、一人一つずつ「クリスマスプレゼント」を頂きました。 Gacktがサンタさんに扮した、小さな可愛いチャームです★イブと翌日くらいしか、使えない?ひょっとして。という考えはさておき(苦笑)そんな心遣いに嬉しさを隠せません。 そして会場に入ると、とてもとても大きな幕がかかっています・・・。今回、ドーム初のアリーナ席でございました。D12ブロック。アリーナの真ん中よりは前がわで、上手方面です。 入り口で渡された袋の中には、サイリウムが入っていました。ケミカルライト?っていうのかな。よくわからないのですが、折って光を出す、例のあれです。嬉しい! 今回のライブは、お客様が各人で持ってくる光の出るグッズは、使用禁止になっていました。係員の人が、プラカードを持ってあちこち歩き、叫んでいました。 で、ちらしも入っておりまして、「今回のライブでは、スペシャルアンコールがあります(あら!ネタバレなんて珍しい★)その時に使ってください」と書いてあります。これが、Gacktからのプレゼントであると同時に、みなさんからGacktへのプレゼント!なのですって(^−^)粋な計らいです。 会場内は、一旦入ったら暫く閉鎖になるとか、そんな説明がありました。既にこのときから、オープニングに何か凄いことをやるに違いない・・・と、にやにやしちゃいました(^−^) そして少し押してから、遂にスタートです。ボレロが鳴り響く中、会場が暗くなり・・・みんな総立ちです。 大きな大きなスクリーンに、いつもの映像が流れます。ステージ両脇にもスクリーンがありましたので、計3枚あります。見ごたえも抜群です。 「人間は」の言葉が現れた時には、すでに会場内がざわついていました。(^^)Gacktらしい言葉ですよね。言葉が壮大です。マリスの頃から、変わりませんね。 「神と悪魔の間で浮遊している」という言葉が出て、砂のように消えていきます。 それから例の群馬県はロックハート城で撮影したという、映像が流れ出しました。 カーン、カーンと鐘を鳴らす人物・・・怪我をしたたくさんの人たち、無数に居る敵たちの姿・・・ そんな中、Gacktとその仲間達が現れます・・・!! 「後は俺たちに任せろ」という心強い言葉のもと、みんなで馬に跨り白を出て行きます・・・その先には、広大な自然と、無数の敵たち。突っ込んでいくGacktと、その仲間達(バンドメンバーのことです)・・・ と、突っ込むGacktの脳裏にでしょうか?女性の姿が見えます。荒野の真ん中にたたずむ、布を被った女性と、それに寄り添うようにして不安げに立っている小さな子供の映像・・・(これは、東京ドームだけの映像でした!)そして、ひっそりと佇む墓が一基。誰の墓なのでしょう。 と! スポットライトが、下手アリーナ席のほうを照らし出します。物凄い歓声が聞こえてきました・・・!何が起きたのだろう、と思ってスクリーンを見ていると、さきほどと変わらぬGacktが、あの衣装で馬に跨っている映像・・・しかし何かが違う。そう、作りこまれた映像にしては、明るさが違う。動きが違う。・・・そう、ずっと撮られた映像だとばかり思っていたスクリーン上の画は、今東京ドームに現れたGacktをリアルタイムで追っているカメラにかわっていたのです。 びっくりしました〜〜〜!! Gacktは、サラブレッドに跨り、思い切り駆け出しました!ここは有馬記念か!?というくらいの、全力疾走です。アリーナ席からは、その姿は見えませんが、えらい速さでライトが動いていました。Gacktの周辺には、たくさんの人たちがやはり馬に跨り、Gacktを囲むようにして走らせていました。 その姿の、なんて様になっててかっこいいことか・・・!! マリスの映像で、馬に乗っているGacktはよく見ていたのに、いざ目の前で騎乗するGacktを見ると、全然違いますね。聞けば、半年前くらいから練習していたとか・・・聞けば東京ドームに馬が入って闊歩するのは、初だとか・・・聞けば、5億円の赤字はほとんどこの馬のせいだとか・・・!!! いやもう、いくつもの伝説を作ってきたGacktですが、これは最高かもしれません。ほんとに最高。 そしてちらりと本物のGacktが通り過ぎるのを肉眼で確認したかとおもうと、あっという間にGacktと馬たちは上手ステージ脇に到着。数秒の出来事だったのでは? 音楽が流れ出し、映像も先ほどと変わり、弓を番える敵・・・それが飛んでって飛んでって、Gacktが弓矢をばしっと手にすると・・・ ばん!! 物凄い音がして、ステージ一直線に花火(というか爆発というか)が上がりました。凄い閃光で、目もくらむよう。派手に始まりました! そして「dybuck」が始まります。Gacktが到着するのを待っているのでしょうか、いつもより長めにイントロを取っているように思えました。スクリーンが下がり、メンバーたちが演奏している姿が見え・・・全て見えると、そこにはさっきまで馬に跨っていたGacktが立っていました。 台詞のようなところは、GacktとYOU(かな?)が、交互に歌っていました。手を上げて、激しく歌い踊り・・・ ダンサーズも、普段の倍は居たのではないでしょうか!?激しくたくさんいて、ステージが狭いと感じるほどに、広がって思う存分踊りを見せてくれていましたともっ。 いつもなら、一列で踊っていたところが、3列になっていたりして・・・どれだけ増えたんだ!?って感じですよね。 そして、それまでの会場で「何て狭いんだ・・」と感じさせてしまうほど、重厚だった今回のセット。東京ドームのためにつくられていたんですね、なあんだ!って思ってしまった。(笑)だって、ぴったりだったんだもん!ドームの大きさ、迫力に全く押されていないばかりか、それすら狭いぜ!と言ってしまいそうなほどに、自己主張激しいセット・・凄かったです。 踊りもそうですが、本当に、このツアーは、東京ドームをやるために作られていたんだなって思いました。やっと完成形を見せてくれたんですね、ありがとうGackt・・・って思ってしまった。 「Disper」のダンスは、どれもこれも大好きなのですが、とりわけ間奏で、Gacktとダンサーズが不思議なステップ踏んで、歩いていくところが好きです。デッデデデッデデ〜♪っていうところ。どうやったら、あのすり足のような、不思議な動き方ができるのかしら。ムーンウォークを見たときみたいな衝撃です。 ダンサーズと縦一線に並んで、動いたりするのもとてもぴったりでした。初めて、「狭い!」と感じなかったです。さすがドーム・・・(涙) 「Ash」が始まった時は、はっとしました。 それまで、所狭しと踊っていたダンサーズが居なくなり、Gacktがたった一人で、マイクスタンドを持って歌っているんです。それだけでも、なんという存在感、なんというパワー・・・。歌声が、広いドーム全てを包んでしまうように感じました。感動・・・。 そして特筆すべきは、今回始めてスクリーンを使っていたということです。 Gacktのポリシーのようなもので、スクリーンでGacktの姿を写す、ということはしていなかったのですが、東京ドームはさすがに広すぎたのでしょうね、はじめて使っていました、確か雑誌なんかでは、「ドームでも使わないから」って言っていたのに・・・。さすがに、見えないたくさんのファンのことを想ってくださったのだとおもいます。ファンのために、ポリシーすら曲げるのをいとわないGackt・・・何てすばらしい人なんだろう。 おかげさまで、マイクスタンドがいかに凝っているのかが、このときわかりました(笑) そして、Gacktのにっこりスマイル★とか、迫力満点の顔や、鬼気迫る顔、色々見ることができて、とても嬉しかったです・・・。主に本人を見ていましたが、たまに「この顔、もっと見たい!」というときにスクリーンを利用していました。(^−^) この辺だったのか、忘れてしまったのですが、ふいにスクリーンを見た時、それまでライブ映像だけを流していた画面が、ふっと映像になっていたときがありまして、びっくりしました。たまたま気づいたのがこの辺の時だったのですが、ひょっとしたら随所にちりばめられていたのかもしれませんね。DVDが出たら、是非とも買って確認しなくては・・・!! 私が見れたのは、石段のような(そう、ちょうどセットにも石段があるのですが、そんなような段でした)ところで、横たわった女性を横抱きにして、Gacktが座っている・・・というものでした。 戦のさなか、亡くなってしまったのでしょうか、その女性が着ているぼろにも似た布の白さが印象的でした。 ほんの少しの映像でも、美を追求してくれるGacktの素晴らしさを、感じました。 「metermorphoze」は、どこで聞いたのよりも力強かった気がしました。綺麗だったなあ・・・と。普段は、もっとバラード風に聞こえたりするのですが、今回は、プロモーションビデオの雰囲気さながらに、「静かにしているのだけれど、戦っているGackt」っていう感じがしました。不思議です。 これも一人マイクスタンドで歌っていました。「凛として」という言葉がとても似合うなーと。 「Future」はダンサーズの数が同じだったのかな?Gacktの周りで、手を振って静かに踊る姿が、綺麗でした。 「青い月は見つめてた」っていうところが大好きです。青い月を、探してしまう(^^) 両手を左右に揺らしてから、「抱きしめて・・・」のところで手を下に下げるのね、とても好きです。Gacktの声がまた、この上なく優しくて、切ないんですよね。ぐっとくる一曲でした。 と、暗くなるとピアノが登場です。気が付いた時にはピアノがあり、気が付いた時にはGacktが座っている・・ってかんじです。つくづく、人間に見えません。(笑) そして、ドームの広い広い天井の、ちょっと右側に、大きな大きなお月様が描かれていました・・・。 ライトでつくられたお月さま。まるでドーム全体を見下ろしているかのようで・・素敵でした。その大きな月のしたで、Gacktが静かに、けれども激しくピアノを弾くんです・・・「Misty」を。 CDに入っているより長く、より心をこめて弾いてくれました。YOUが出てきて、途中バイオリンを演奏してくれます。Gacktのピアノと絡まりあって、何とも言えず美しい情景でした。 バイオリンが終わると、YOUは一人で去ってしまいます。 Gacktは一人残されて、静かに、低音のピアノを引き続けていました・・・。 さて、舞台は一旦暗転して、メンバーたちだけの演奏となります。長い、長い間、茶々丸さんがギターをひずませて弾いていました。これがとてもとても綺麗でした。両手を上に挙げて、右手だけをくるくるとゆっくり回して、ギターの弦を叩くようにするの。その度に「ボヨヨ〜〜〜ン」と摩訶不思議な音を奏でるギター。ギターには、無限の可能性があるな、って想っちゃいました。(^−^) この時だったと思うのですが、嵐のような音が響き、ナレーションが加わりました。 「This is a dream・・・his dream・・・」といったような英語で、低い声で語りかけてくれていました。 英語だったおかげさまで、一体何を言っていたのか分からなかったのですが(^^;)まあ、半分適当に聞いていればなんとかなるだろう、みたいな。 とにかく夢なんだ、そうかそうかと思って見ていました(^^;) そして重厚な音とともに現れる棺おけ・・・ 大きな大きなクレーンが、2台も後ろに控えているのが見えましたがそれが今持ち上げているのでしょうか!?不思議な世界です・・・。 ゆっくりと棺おけが、真横になった状態で持ち上がり・・・それがゆっくりゆっくりと上を向いていき・・・やがてまっすぐになりました。既に地上数メートルの高さになっています。えらいことに。 そしてその高さをキープしたまま、何と扉が開いてしまいます。中には、勿論Gacktがいます・・・あれは、大丈夫なのでしょうか?あんな高さで扉が開いたら、バランス崩したら落っこちてしまったりしないのかしら。もー、心配で心配で・・・。 三角のずきん(黒ミサのときに使いそうな・・・)のようなものを被ったGacktが、ゆっくりと降りてきます。ステージの一番高いところに降り立つと、よろよろと出てきて、ずきんを取り外しながら絶唱。 メンバーたちも、不思議な動きをしたまま演奏を続けてくれました。 ここが激しく最高潮なシーンだったなあ、と一人感慨にふけっております。(^−^) この時のGacktの衣装がまた、素晴らしかったんです・・!一番好きかもしれません。黒くて、裾の長いコートのようなもの。ツアー中、みるみる痩せていったというGacktですが、その体のラインがあまりに綺麗で・・・今思うと、人並み外れたトレーニングの結果の筋肉と、想像を絶するツアーにより贅肉がそぎ落とされて、人とは思えない体型になっていたのかもしれませんね。 本当に、人形?精霊?天使?悪魔?という感じで・・・不思議な存在に見えました。この衣装の時が、とくにそう思いました。 「farewell」・・・だからさっき「精霊」って書いたわけじゃないんですけど(笑)この曲では、両腕を上から下へと振り下ろし、、まるでツバサのような動きを見せてくれるGacktですが・・・この東京ドームで見せてくれると、「ああ、これを表現したかったのか」って思うことが出来ます。不思議です。広さがもたらす、なんというか「普段とは違う空間」の強烈さが、Gacktをfarewellに見せてくれるっていうかんじでしょうか。 思わず同じ振り付けをしちゃいました。(^−^)楽しかったです。 「noesis」で現れた宇宙人のような人たち・・・、やっぱり笑が起こる場内。あの世界観に、突然現れる宇宙人みたいなひとたちが、やっぱり異質に思えて笑ってしまいます。しかし、踊っているひとたちは大変だろうなあ・・・なんたってヘルメットを被っているわけですし、腕は出てないし、裾長いし。 いつもより多いダンサーズの中、Gacktの存在感が際立つ一曲でした。 Gacktが、ダンサーズの一人をつかまえて首筋にかみつくシーンとか、何度見てもはっとします。ドッキリする。 さて、このへんで例の映像がまた流れまして、(10月6日、11月3日のレポに詳細記載)何度見ても笑いがこぼれるひと時が過ぎます(^−^) mirrerが始まり、いつもの「聞こえないな〜〜」「Gackt〜〜!!」の応酬が始まります。 ただし、いつもよりもGacktさんのテンションが高かったのか、 「き〜〜〜こ〜〜え〜〜〜ませ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん」 って、かなり長く長く言ってました(^^;)何度も言ってまして、その度にちょっと言い方を変えてました。すっごく高い声で言ってみたり、長く伸ばしてみたりと、楽しそうなGackt! 「ファイナルだぞお前ら〜〜!!そんなもんか東京ドーム〜〜!!」 と叫んで、バーンと明るくなってから、曲が再開。 今回、ステージから実は花道が延びていまして、アリーナのCブロックくらいまで出ていたのですが、それまで全く使われなかったのですね・・・そのステージに、Gacktたち、他のメンバーも出てきて、わーーーって走ってきて、演奏したり歌ったりしてくれました(^−^)嬉しかったです!すこし近くで見ることができました〜〜! 服を着替えたGacktが、最後太腿に巻いたギターを、くるりんっと一回転、ぱしっとネックを手にして終わります。 かっこいい〜〜〜!! そのタイミングが、最高でした★ で、しばらく暗転してまして、Gacktを呼ぶ声が響きます。その間にメンバーは退場、Gacktは水を持ってきてふらふらっとあちこちさまよう感じです。 あちこちに水を投げていたのかな?まずはストローで穴を開けて、ぴゅ〜〜〜っと水を客席にかけて、全力で投げる!みたいな。一度、一階席に投げたかったらしくて、上手のかなりぎりぎり端まで出てきてくれて、思い切り投げてくれたのですが・・・届かず(そりゃあそうだ・・・すっごい遠いんですよ、一階席は。)、通路にぽっとりと落ちてしまいました。(^^;)あのペットボトルはどうなったのかしら・・。 タオルを口にくわえて、うろうろしてから、ぽ〜〜いと投げ込んだりしていたので、それ欲しい〜〜!!と叫んでしまいそうでした(^^;)気前の良いGacktです。何枚か投げていました。 「・・おかえり・・・」 と、呟くGackt。待ってました、とファンも「ただいま〜!」 「3階席のみんな、おかえりー!!」とGackt。 ええええ?さ、3階席は無いよ・・・2階席までだよ、Gackt・・・と思ったりもしたのですが、それはもうファンですから、2階席のみんなが大歓声を上げてくれます。どうやら、1階と2階の間にあるバルコニーを、2階だと勘違いしたのかな?でもすぐに間違いには気づいた感じでした。「2階」って言わなかったですもん(笑) 「一階席のみんな、おかえりー!アリーナ、お帰りー!みんな、おかえりー!!!」 数回言ってから、「ただいま。」とGackt。 ファンも「おかえり〜!」 「神威楽斗・・・東京に・・・戻ってきました〜!」 おかえり〜!! 「この、ツアーDIABOLOS・・・35公演・・・・ん?36公演か。(笑が起こります)ずーーっとホールツアーやってて、なんで最後が東京ドームなんだ!!!??って、きっと誰もが思っていると思う。僕もそう思う! ・・・ツアーを全て終えて、今こうして、東京ドーム・・・ね・・・もう、大変だったね・・・スタッフ、3日間徹夜したもんね。」 ぱちぱちぱち、と拍手。 「もう二度とやらない。」 え〜!! 「だって・・・(凄いブーイング?のような叫びのような、に答えて、ちょっと笑う)じゃあ、・・・気が変わったら、ひょっとしたら、もう一回くらいは、するかもしれない・・・・」 と、やや弱気な発言に切り替えるGacktでした。 「あのね、昨日リハーサルやってさ・・・この会場を、角から角まで歩いたの。みんなには、どうやってステージが見えるのかなあ〜って・・・」 北島マヤみたいなことをしてくれているのですね(涙) 「YOUと一緒にさ・・・2階席の後ろの方とか、歩いてね・・・」 ですって。ちょっと、嬉しいですよね(^−^) どんな流れで話が行ったのか忘れたのですが、客席を見渡しているGackt。そのたびに、ライトが客席を照らし、大歓声が沸き起こります。 「ふふ・・・さすがにね、目のいい僕でも・・・スタンドの・・・一番後ろの人の顔は・・・」 ライトが照らします。みんな、大喜び。 「・・・見えないなあ・・・」苦笑。可愛い! と、ライトがぐる〜〜っと回るたびに、客席が凄い反応をしているのですが、それを暫く楽しんでいるGacktさん。 「あの・・・あのな、ライトに当たったときに、いっちばん後ろの方にいる女の子が、こうやって・・・」 と、ファンの子のまねをするGackt。足を蟹股に開いて、思い切り身体を揺らして手を振っています。 「・・・そんなに股を開いちゃ、いけませんっ!!」 爆笑。 「あのね、この会場・・・4万5千人入ってるんだって。」 お〜!!パチパチパチ。 「・・・そんな、9万個の瞳で、見ないでっ!!」 両手で自分をかばうGackt(笑)何を今更〜〜 「今回ね、クリスマスなんでね。何か、プレゼントしてあげられないかな〜〜って思って・・・どうしたらいいかなあ〜〜って。 それでね、携帯番号。携帯番号の、上4桁が、1224の人。クリスマスイブだから、1224。っていう人、いる?いたらね、ステージに上げてあげられないかなあって・・・。」 会場が、騒然とします。 最初に手を上げたのは、アリーナにいた男性でした。本当にステージに上げてしまいます。しばらく所在なさそうにしています。(笑) 「ほかにいない?」 次も男性が。「また男?男祭だね。・・・そう、あ、、居るね。そう、ライト照らしてあげて・・・わからないなあ。その場で、ぴょんぴょん飛び跳ねてみて。そう、あたし、あたし!」 Gacktが「あたし」って言うのがおかしくって。 「ぴょーん、ぴょーん、ぴょ〜〜ん!!」 Gacktがそういうと、女の子がぴょんぴょん飛び跳ねていました。遠目でもわかります。今度は1階席の下手側でした。 まあ、そんなかんじで数人の人が呼ばれます・・・が、なかなかステージまでたどり着かないので、Gacktは最初にステージに上がった男性に絡み始めました(笑) 肩に手をやったり、後ろから抱きついたり(笑)そのたびに、凄まじい叫び声が、会場から沸き起こります。 「じゃあ、まず服を脱いでみようか。」 とか言ったら、ほんとに脱いでました(笑) 「誰と来たの?」 妻と、って答えたのかな。 「そう、奥さん・・・いいね〜。奥さんがね、服脱いでるときに、やめて、やめて〜って言ってんの。」 スクリーンに奥さんの映像が映りました。 「いいな〜〜奥さんってことはさ、あ〜〜んなことや、こ〜〜んなことを、しているんだよね〜〜〜・・・」 なあんて言って、後ろから抱きついたまま、腰を振ったり、男性の股間にぐりぐりしてました・・・何してる!!(苦笑)耳たぶに口が触れそうな位置にGacktが居るので、こっちがドキドキしちゃいましたよ。 結局、女の子が来たのかな。ちょっと興奮してて、「誰と来たの?」の質問にも、「○○ちゃん!」って実名出してて、Gacktは「質問の意図がわかってないね。そんな名前言われても、誰だか分からないでしょ」って呆れ気味です。しかし女の子はとっても喜んでいました。友達の名前をGacktに口にしてもらえて、きっと嬉しかったんですよね(^−^) 「君、ちょっと怖いね。」なんてGacktはひいてましたけど(苦笑) 女の子は全部で3人出てきました。男性は2人。最後に出てきた女の子は泣いてしまってて、Gacktが優しく 「泣かないの。嬉しい?うん、分かった分かった、落ち着いて。」 と言ってあげてます。 「一人にだけ、プレゼントをあげたいんだよね。だから、じゃんけんしよう。それで勝った人が、最後に残るの。 いくよ。じゃあ、僕とじゃんけんね。さーいしょ〜〜はグー。じゃんけんぽんっ。あ、勝った〜〜。」 とゆるい感じで、じゃんけん大会が始まります。 結局、泣いていた女の子が最後に残りました。他の人たちは、Gacktと握手して去って行きました。 「ここには、優しい人がいるね、『みんなにあげてー』って、叫んでいる人が居るの。」 とGacktが言ったので、場内「あげてー」のオンパレードで、Gacktの声が聞こえなくなるくらい!しかしGacktは信念を曲げませんでした(笑) 最後に残った女の子に、「何が欲しい?」っていうGackt。どうやら、「Gacktが欲しい」って言ったらしくて、 Gackt「え?僕?・・・言っていい?あほか!!」と叫んでました(笑) 「じゃあさ、メンバーが何かあげてよ。まずJUKENね。」 と、ベースのJUKENが、Tシャツを持って降りてきました。サインもついています。ツアT?まあ詳しいことは抜きにして、女の子の肩にかけてあげていました。 「RYUは?」 ドラムのRYUが前に出てきます。 「RYUが前に出てきたの、初めてじゃない?君も(と、女の子に)緊張していると思うけど、RYUも緊張しているから。」 RYUが、黒いグローブと、ドラムスティックを手渡します。 「このグローブ、破れているじゃない!どうするの、これ?もっといいものあげなよ。」 それからYOU。 「何か、身につけているものをあげて。YOUはね、パンツあげて。パンツ。そう、パンツ!!今、履いてるやつ。グンゼのパンツ、履いてるんでしょ?ついててもいいから!ちょっと、茶色いのが付いてるけど、いいよね?」 パンツを連呼するGackt(大笑い) YOUは一生懸命それを否定していました。声は聞こえないんですけど、大きな口をあけて「履いてないっ!」って言ってたのかな?そう見えました。・・・可愛いです。 「じゃ、そのベルトあげなよ。はずして。」 白い太いベルトをつけていたのですが・・・なにやらじゃらじゃらと色々付いています。 YOUは顔を横に振りながら、黒いパーカーを持ってきます。サインもはいっているよ、ってアピールします。 「お前、これツアーのパーカーじゃん!そんなのダメダメ。いつも身に着けているものじゃなくちゃ。パンツよこしなよ。」 JUKENは良くても、YOUはダメなんだ(笑) 「そのベルト、あげて!」 あんまりGacktが言うものですから、結局YOUもベルトを外して、あげてしまいました。ズボンが落ちてしまいそうになってました・・大丈夫だったのかな。 最後は茶々丸。 「じゃーさー、茶々は身に着けてる・・そのカツラをあげればいいよ。」 これは何かのネタなのかな?(^−^) 茶々、「え!?」って顔して、手を頭にあててました。可愛いです。(^−^) 「ダメ?じゃあさ、ギターあげて。」 そういったら、なんとほんとに紫色のギターを持ってきました。凄い!会場内、騒然としてしまいました。 ちゃんと、サインも書いてあります。ピックもついてます。 はい、と差し出す茶々。女の子とハグもしてあげていました。 「良かったねー、重いから、スタッフが持っててあげるからね。」 スタッフが、ギターを受け取ってました。 「じゃああとは俺か・・・何が欲しい?え?・・・・言っていい?アホか!!(二度目。またGacktさんをおねだりしてしまったのでしょうか。^^;)・・・じゃあ、これあげる。」 と、何と身に着けていた指輪を外して、女の子の右手の薬指?(最初人差し指に入れようとして、変えてました)に、はめてあげました。 素晴らしい・・・何て太っ腹な。 そして女の子は去っていきました・・・その後姿を見てGackt。 「あの去っていく後ろ姿がね・・・まるで、売られていく子牛のようだね・・・」 本当、わっさりプレゼントを持って、ふらふらと歩いて行ってる彼女・・・他の人に奪われるとか、なんか起きないといいなあ・・・と思わず心配してしまうほど、たっくさんのプレゼントをもらっていました。 さて、ここでメンバー紹介です。 「プレゼントをあげろと言ったときに、破れたグローブを出してきた・・・使い古されたあのスティックをもらった彼女は、一体何に使うだろう・・・RYUと呼んでやってくれ!!」 ドラムのRYUが立ち上がり答えます。 「Gackt JOBいちの問題児・・・困り者で、・・・でも大切な、仲間です。JUKENと呼んでやってくれ!」 最初問題児って言われたときは、「おやっ」て困った顔したJUKENですが、「大切な仲間」って言われて、嬉しそうにしていました。その笑顔がとっても印象的です。 「茶々はほんとーーーーにかっこいいよな、かっこいいよ。プレゼントにギターをあげろといったら、まよわずさっとサインして・・・頼まれもしないのに、彼女とねえ・・・ハグをする。ほんとにかっこいいよ、茶々と呼んでやってくれ!」 茶々さんはホントにすらっとしてて美人さんで、かっこいいおにーさんでした。 「なあYOU、それにくらべてお前は・・・。同じギタリストとして、恥ずかしくないのか?(笑) グンゼのパンツを履いている・・・え?履いてない?そうなの? YOU、お前とはもう・・・14年?15年か・・・そんな長い付き合いになるよな。 いつも近くで、支えてくれていた・・・どうもありがとう。」 もうちょっと、ちゃんとした言葉で、感動的なことを言っていましたよー!!覚えてなくて、ごめんなさい。 そしたら、YOUの顔がアップになったんですけど、YOUの目が真っ赤で・・・!!涙ぐんでいるんです。もう、胸がいっぱいになってしまいました。 そうだよね、そんなに前から、Gacktの辛い時も頑張ってるときも、ずっと全部知ってるんだもんね。そんな彼らが、遂に東京ドームでライブをするまでになったんだもんね。感慨深いものが、こみあげてくるものがあったんだよね。きっと・・・。 感動しました。 「さあ・・・踊りたい奴は踊って、歌いたい奴は歌って・・・イキたいやつは、何度でもイッてくれ・・・ 気持いいことしようぜ〜〜!! セックスしようぜ〜〜〜!!!」 大絶唱。(笑) U+Kです!猫ちゃんも、いつもより余計に出てきてくれましたともっ。可愛かったです。東京ドームでも、猫ちゃんが見れて、本当に嬉しいです。 思いっきり踊って、最後は・・・横一列に並んで、 「お〜〜〜きな波が、起きますよ〜〜!!」 と、Gacktがジャンプ!! 猫ちゃんが順々にジャンプしていって・・・1・2階席を、ぐるーーーってウエーブが広がりました。それをじいっと眺めているGackt・・・・そのうちに、上手側に全員が移動します。しんがりは勿論Gackt。 ぐるっと回ったウエーブが、ついに上手端まで到達しました。で、勿論猫ちゃんたちがぴょんぴょん飛び上がっていって・・・最後、Gacktがくるーりと側転!!!綺麗に決めていました(^−^) 「アリーナにも行こう!」と、今度は後ろに下がって、前にぴょん! アリーナもウエーブができました。そして「stome」です。 仮面を付けた、男女のカップル・・・普段は2組だけなのに、3倍くらいいました!派手に足を広げて、赤いカクテルドレスをふりみだして踊るこのダンスが、最高なのであります。 Gacktも真ん中で、足をきゅっと引いたりして、かっこよくきめてくれます。今この瞬間、Gacktの相手をして踊りたい!と思ったファンが、たくさんいるに違いありません。 それから「ROAD」。曲の一部をそっと語り、(「もし僕が君より先に消えても・・・」ってところです。)ぱあっと付いた電灯!ぱあん!と音がして、銀テープが乱れ飛びます!!うわあ・・・綺麗でした。広い会場に飛び散り、いつまでも空を舞う銀テープ。明るい雰囲気のこの曲、大好きです。 そしてGacktが真ん中でこちらを向いて立ちすくんでいる間に、メンバーが一人ずつ去っていきます。 最後にGacktが去っていき、暗転。 ここで間違えてサイリウムを出してしまうひとが続出したのですが(苦笑)、ここはまだでした。 少しライトがつきまして、「届カナイ愛ト知ッテイタノニ抑エキレズニ愛シ続ケタ」・・・ 白い、貴族のような衣装がとても映える、あまりにもかっこいいGacktが、熱唱です。最初は、ありえないくらい高い所にGackt登場。おそらく、中盤で棺おけが出てくるときにつかった、何かワイヤーとかで、高い位置にいたのだと思うのですが・・・くらいのと、後ろからライトでほのかに照らしているだけなのとで、よく見えないんです。Gacktさんだっていうのだけは、わかるのですが・・・。 それで、舞い降りてきたGacktが歌いきり、最後、全員で剣を持ち(この剣は、メンバーみんなの演奏している場所に最初からありました)石段の真ん中で、剣を空に向けて突き上げて・・・・ 感動が会場中を駆け巡る中、また一人一人去っていきました。 さあ、ここからが本当のアンコールです。会場の全員がサイリウムを取り出しました。真っ暗な闇の中、青い光が包んで・・・幻想的です。 とても綺麗でした・・・本当に。うっとりと会場全体を眺めていました。 暫く待っていると。 スポットライトが、1階席の上手側に当たります。どよめく会場。何事!?と思って見ると、そこにはGacktがいるではありませんか!! 1階席の、客席が始まるよりステージ側のところです。お客様は誰も居ない場所です。 そして、背中に何やらつけたかと思うと、空へ飛び出しました。 白いコート(首にもふもふがついています)を纏い、中は黒い衣装です。ひらひらと揺れる、裾の長いコートが綺麗です・・・・!! そしてワイヤーに吊るされたまま、片足を伸ばし、片足を曲げて、王子様みたいにして、ゆっくりゆっくりと会場を飛んでいきます・・・!! 暗い中、白い衣装を着たGackt、本当に空を飛んでいるかのようでした。 地上20メートルの高さから、ゆっくりと降りてきます。アリーナ席の真上を通って、ゆっくりゆっくりと・・・ そう、Gacktが現れた時に鈴の音が鳴り響いて、これは誰もが分かりました、「12月のLOVE SONG」・・・ ライブでもテレビでも、12月じゃないと決して歌わないこの曲、今日この日のためにこれ以上ふさわしい曲は無いかもしれません。 感動で鳥肌が立つのが分かりました。 そして、吊られているというのに、ありあまる声量で・・Gacktが熱唱してくれました。感動しました・・・!! Gacktが空を飛んでいる間、空からは大量の白い羽が飛んできました・・・!!ふわり、ふわりとうかぶその羽を、手を伸ばせば簡単に取れるそれを、思わず手にしていました。ほうっておいても、頭とか服とかに、ぽろぽろと落ちてくるんです。それくらい、大量でした。しかもふわふわで、大きくて、あったかい・・・かなり良い羽を使っていますよ、これは・・・!! 花道に降り立つと、そこからにょきっと鉄の棒が出てきました。手すりだったみたいです。Gacktはそれにしっかりつかまります。 と、立っている場所が、ずずずずずいっとせりあがり・・・もっとせりあがり・・・地上それこそ10メートル以上はあるのではないでしょうか!?段々の、まるでウエディング・ケーキみたいになってしまった台のてっぺんに、足元一辺1メートルもないような、小さな小さな場所に、立っているGackt。ほんの少しでもバランスを崩したら、まっ逆さまですよ〜〜!!(><)ドキドキしてしまいました。 そんな高くて恐ろしい場所に、毅然として、胸を張って、立っているんです。声高らかに、「12月のLOVE SONG」を歌い上げてくれました・・・。ありがとう・・・思わずお礼をしたくなる。そんなGacktです。 そして再び台は降りてきました。静かになった場内・・・Gacktもくるりと後ろを向き、メンバーの姿は見えません。これでもうおしまいか・・・と思った瞬間。 Gacktが、再びくるり、とこちらを向いてくれました! 「今日、ここに集まってくれたみんなに、この曲を捧げます。」 本当・・・!!?って。感動してしまって、大変でした(><)嬉しくて嬉しくて・・・。まさか、2曲もやってくれるなんて! Gacktはそのまま前に歩いてきてくれます。そして、歌ってくれたのが・・・ 「LOVE LETTER」。 びっくりするくらいストレートに、「愛してる」って歌っているこの曲。初めてナマで聞きました。 嬉しかった・・・・。Gacktの声が、きらきらと光って、みんなに降り積もっているかのようでした。声が、光り輝いている。そう感じました。 優しくて、力強くて、高貴な感じ。曲によって様々に姿を変えるGacktの声だけれども、この曲の時はそうかんじました。 遂に歌い終わってしまうと、Gacktがまた真っ直ぐ前を見て、立ってくれていました。 と! ぱん!と、眩しい閃光が煌き・・・・Gacktの足元が、ぶわっと下がります。思い切り下に引っ張られるみたいに。はっと気づいた瞬間には、目がくらんでいたのですが、すでにGacktの姿はありませんでした。 これが、「マジック」ですね! Gackt、消える!みたいな。 鮮やかでした〜〜!! 素晴らしかったです。 何もかもが夢の中のような出来事で、現実感がなくて・・・ でも確かな満足と、充実感★★★ 心が、Gacktで満たされた〜〜〜って心から思うような、そんなライブでした。 楽しかったです。素晴らしいクリスマスでした。 水道橋はイルミネーションも綺麗で、うっとりしながら帰りました。いつまでも、サイリウムの青が、光り輝いていました。 終わり 戻る |