Gackt
Live Tour 2005
DIABOLOS〜哀婉の詩〜
2005/10/6
群馬県民会館





狭い会場でGacktを見るのは、初めてです。
開場は6時。開演6時半なので、押すんだろうなーと思っていたら、割と早めに始まりました。
ツアーグッズは今回も盛りだくさん、キーホルダーも携帯ホルダーも一新してて、平安時代Gacktとか(笑)髪型とか色々変わってて、楽しかったです。パンフレットがでかいですが、とりあえずかばんに入りきらないまま持ってました。クッキーとか傘とか、おもしろグッズがたくさんあって、素晴らしい!

席は2階席のかなり後ろ下手側だったのですが、さすがは小さな会場、Gacktの姿がくっきりきっぱりと見えました。嬉しくて大感激。やっぱり、地元ライブは興奮度が違いますな。来れて良かった・・・!!


ステージには幕がされており、七色のライトで綺麗な模様が出来ています。最初シンフォニックな音楽が流れていましたが、来ました、「ボレロ」。これからロックライブが展開されるというのに、この荘厳さがたまりません。

やがて真っ暗になり、幕に文字が映し出されます。
「人間は」
ここで一旦止まります。
「神と悪魔の」・・・次、よく覚えてないのですが、多分「狭間で揺れている」とか、そういった内容だったと思います。

そしてそれが、砂の城みたいにさらさらと崩れていき・・・映像が流れました。
何とまあ、びっくりな映像です。
まるで「ロード・オブ・ザ・リング」みたいです。石で出来た古城のような建物の中、たくさんの戦士たちの姿。みんな一様に血を流し、怪我をしてうめいています。何か英語で喋っています。字幕スーパーが流れます。これを日本人が作った、日本人のライブに使用する映像だと思うと、信じられない!ってかんじです。まるでハリウッド超大作。日本人、やれば出来るんじゃん!もっと頑張ろうよ!作れるよ、日本でも「指輪物語」!!・・・大興奮。



さて、そんな重厚な世界の中、いよいよ我らがGacktが登場します。革パン、裾の長いジャケット、肩にシェルターみたいな、黒いのをつけて黒ベルトで固定してます。他の戦士たちの、中世ヨーロッパを彷彿とさせるいでたちに比べて、随分現代的ではありますが(笑)そこはほら、Gacktだからなんでもあり。
バンドメンバーたちと一緒に、同じような衣装で現れました。
そして、「後は俺たちに任せるんだ」というようなことを一様に語り、剣を携えて外へ。
馬に跨り、わき腹を蹴りつけて疾走!!かっこいい〜〜〜!!
マリスのビデオでも見せてくれましたが、本当に乗馬がお上手★素敵でした・・・


外の世界は、また幻想的で、果てしなく広がっていて・・どこの外国で撮ったんだろう、CGかしら、と思ってしまいました。(後のMCで、これを撮影したのが群馬だと知り、愕然!!びっくりしすぎました。)
そして5人の戦士たちの前には、仮面をつけた恐ろしい集団・・・・その数たるや、本当にロード・オブ・ザ・リング並の・・・「数え切れない!!」っていう凄い数です。あたり一面の敵、敵、敵・・・・
そこへ、突っ込んでいくメンバーたち・・・
敵が弓をつがえ、矢を放ちました!・・・その矢が飛んで飛んで、(カメラがその矢を追っていきます。迫力満点!)Gacktが、
「ガッ!!」と手で捕らえました。
それをまるで合図とするかのように、わああーーーーーーとときの声を上げて、戦闘が始まります!!
と、同時に始まる「dybbuk」のイントロ。客席は色めき立ち、拍手がちらほら。
そこで現実に戻されました(笑)そうだ、ここは群馬県民会館で、これからGacktのライブが始まるんだ。
そう思った瞬間、幕がばあっと開いて、ライブがスタートします。

そこに居るのは、
先ほどの映像と同じ衣装に身を包んだメンバーたち。
ステージは、映像の印象そのままに、岩場のようになってました。中央に階段があり、両脇に4箇所、バンドメンバーが居るスペースが確保されています。上の方にも、まるでそこが「外である」と主張するかのような、岩場のような不思議なものが吊り下げられていました。もう、
一瞬にしてここはあの映像の世界なんだ、と思えるようなつくりになっています。素晴らしかった・・・・!

かなり大掛かりなステージなので、Gacktが立って歌っている普通のステージの幅が・・・
狭い!!とにかく狭い!!!
そのせま〜〜い中で、映像と同じ仮面をしたたくさんのダンサーたちが現れ、Gacktと一緒に舞い踊るんです。もう、

「凄い!」

としか、言い様がありません。
プロ魂を見ました。
そして、Gackt・・・でっかい!!Gacktってあんなに大きかったっけ?存在感が大きいので、余計にそう見えるのかもしれないのですが、とにかくめちゃくちゃ大きくて、そして腰は細くて、肩はがっちりしてて、なんとも彫刻のようなパーフェクトさです。髪の毛はかなり伸びていて・・エクステなのかな?ちょっと分からなかったのですが、背中の真ん中近くまで伸びるほどのウエーブ。頭は三つ編みをぐいぐい編みこんでいました。ヒッピー系の髪型で、
一体君は何人なんだ?という無国籍っぷりです。

久しぶりに聞いた「Dybbuk」、最高でした★
ラップをGacktが歌っているのかと思った私は、その一瞬で、Gacktがどこにいるのか見失ったり、びっくりしてきょろきょろしてたり、挙動不審でしたが(苦笑)

いつにも増して曲順は忘れました。適当に書きます。

最初の方は、激しいダンサブルなナンバー、途中でピアノをはさんで静かに、ダークに。みんなで元気に楽しむ曲から、激しく踊り狂い、しっとりと・・・。そんな一連の流れが、実に美しい今回のライブでありました。


「Disper」
サビで、カウント「1,2,3,4」の「3,4」で手を突き上げるような仕草をしてました。暫しぼんやりしていたのですが、Gacktが腕を突き上げるのをまねしてやればいいんだ!と気づいてからは、みんなと一緒に楽しんでしまいました(^−^)楽しいっ!!
とにかく会場が狭くて狭くて、ステージ上のみなさんが大変だったんじゃないかと慮られます。縦一列に並ぶ時なんて、スペースが足りなくて、最後の一人、二人は階段に登ってましたもん。あああごめんなさい
田舎の会場に来てくれてありがとう〜〜、って気分です(笑)

「Ash」
Gacktの声の伸びが、「これでもかっ」と強調された曲だと感じました。感動して、聞き惚れてしまった・・・。そして心の底から歌ってくれているGacktに、感謝の気持でいっぱいになりました。嬉しかった・・・。
「人間は、どこまで声をのばすことができるのか?(しかも、力強く)」というお題に挑戦、みたいな。とてもじゃありませんが、Gacktみたいにはなかなか出来ません。(当たりまえ)

「Metamorphoze」
これは多分、マイクスタンドが出てきたと思うのですが、凄いスタンドでした。まるで
オブジェ?金色のような銀色のような、不思議な光沢があって、きらきらしてて・・・そして人の背骨みたいな、不思議な形をしているの。あちらこちらに赤とかの色がついた石のようなものがちりばめられていて・・・とっても綺麗でした。遠くからだったので、判別できませんでしたが、とにかく「不思議で綺麗な何か」をGacktが抱きしめながら歌っているように見えて、とてもとても幻想的でした。

背骨みたいだったので、人間的というか・・・・「人ではないけど、人のような何か」を持っているGackt、というかんじでしょうか。そんな色々な想像が広がるGackt、素晴らしいなーと思います。
静かに熱唱していて、Gacktの綺麗な声を、じっと聞いていました。

「noesis」
少し機械っぽいような、中華っぽいような、不思議なつくりのこの曲、ダンサーたちの衣装がおもしろかったです(笑)白いヘルメットみたいなのを被った人たち(目のところだけ、赤だかなんだかの色が入っているの)が、手の袖がすごく長いのですけど、それを着てふわりふわりと回しながら踊るところは、とてもよかったです(^−^)途中、黒い格好に緑の線(この線が、暗闇で光る素材みたいで、不思議なかんじでした)の入った人たちが4人くらい出てきて、入り乱れながら踊っていました。
Gacktが、「何か」を彼らに授けているような・・・それとも授けられているのか?不思議な動きを見せていました。後々わかってくるのかな、こういう謎がちりばめられているところが、また魅力の一つなのですよね。
最後の方で、白い衣装のうちの一人をGacktが捕まえて、首筋に噛み付く!というような動きを見せました。びっくりした〜〜。
急に動いて、まるで「獲物を捕らえた」かのようにして、がばっと捕まえるGackt。まるで人間じゃないみたいだった。

「Misty」
暗くなったかと思うと、闇に浮かぶピアノの影・・・やったあ、ピアノ演奏してくれるんだ★大喜び。いつの間にかそこにいたGacktが、ポロン・・・ポロンと音を奏でます。
CDで聞くよりもより感情が入っていて、吸い込まれるみたいでした。途中、バイオリンが入って二人で演奏するのですが、それも感動でした。あんなに暗い中演奏してくれるお二人に、プロだな〜〜と。。いや、Gacktのライブに行くと、5分に一度は「さすがプロ!」って感想を持つような気がします(笑)すごすぎて。

「Farewell」
Gacktがたった一人で真ん中に立ち尽くし、両腕を上下に大きく揺らしている、という始まり方をするのですが・・・それが、まるで大きな黒い翼を持つものの姿のように見えて、ドキドキしました。
それまでたくさんのダンサーズが入り乱れていたのに、この曲だけは、たった一人でただただツバサのように手を動かしているGackt・・・なんだか、感動しました。
歌うときは立ち尽くして、間奏になると、また動かして。その連続でした。
Gacktには、本当に黒い翼が似合うなあ・・・と

「Future」
「青い月」の歌詞が示すとおり、青い光が左上から注いでいて、とっても感動しました。
ギター二人が、最初アコースティックギターを抱えて奏でてくれていました。アコギは固定されていて、お二人が肩にぶらさげているのはエレキなのですね。あの冒頭のためだけに、アコギを用意してくれていたみたいです。
ダンサーズがGacktの周囲に集まり、みんなで手を左右にゆっくり振る、という振り付けがありました。曲にすごーーくマッチしてて、気持ちよかったです。(^−^)みんな、本当にGacktの曲のために、素敵な振り付けをしてくれているんだな〜と、実感いたしました。


これらの曲の間で、Gacktの衣装チェンジと凄い仕掛けがあったのです。
どの曲間だったか忘れてしまったのですが、暫くGacktが出てこないのですね。どうしたのかな・・・と思っていると、演奏だけがスタートします。
すると、ステージの裏側から、大きな大きな棺おけが登場するではありませんか。
外の売店で売っていた、Gacktクッキーが、ちょうどそんなような形をしていましたが、まさしく
「これぞ棺おけ」という、五角形で、十字架の絵のついたものが、線につながれて、宙に浮かんでいきます。あの狭い会館に、よくこの演出を持ち込んでくれたものよ・・・と。涙なき持ちでありました。本当、すごかったです。
大きな棺おけが、ゆっくり・・・ゆっくりと持ち上がり、一番高いところで少し止まります。それから今度は、ステージ前のほうに、またゆっくり・・・ゆっくりと降りてきて、地面に降り立つと、扉が開きました。
そこには、Gacktが!!

・・・Gacktが、棺おけの中にはいっていたのです。
こんなに素敵な演出はないと思いました。最高です。こんな演出を、見たかった!待っていたよ、Gackt(涙)ほんとに。そんな感謝の気持でいっぱいでした。
その時のGacktは、黒い衣装になっておりまして、裾はちょっとチャイニーズっぽかったです。横にスリットが入っているようなかんじで。
腰の細さが強調されているかのような服で、「ほ、細い〜〜!!」と感激しちゃいました。

この「棺おけ演出」が途中に入っていて、非常に良かったです。感動です。こんなライブを見ることができて、本当に本当に嬉しい。


さて、一部、二部と終了すると、再び映像が流れます。ステージの中ほどにスクリーン?のようなものが出来ていて、それからステージの両脇に、テレビモニターのような小さな小さな映像が流れるものが置いてあるのが見えました。正直そのちっささは、「見てくれ」と言って無かったので、真ん中の映像を見ました。
三方向から同じような映像が流れていて、不思議な感じです。

冒頭の映像の続きと思われます。そこでは、ぐちゃぐちゃになって戦うGacktたちの姿が。
一人、剣に突き刺され、また一人は弓に串刺しにされ、命を落としていきます。血を吐き、地面をのたうち、そこへ仮面の敵たちが追い討ちをかける・・・
これでもか、というほどの残酷なシーンが描かれ、やがてGacktも剣に斃れます。数十人の仮面の男たちに、一斉に刺され、断末魔の叫び声を上げるGackt・・・・
「うわああああ〜〜〜〜〜〜!!」
がばりっ!!
起き上がるGackt、そこはベッドの上でした。中世的な衣装を着ているので、まだ物語の続きです。Gacktは、肩で息をしながらも、苦難に満ちた顔でしばし夢とうつつをさまよっている様子でした。
レクイエムのような静かな曲の中、やっとの思いでベッドから立ち上がるGackt。少しずつ歩を進めると、大きな三面鏡の前に立ちます。
そこに、ぼうっと浮かび上がるメンバーの姿。
はっと思って、後ろを振り向くと、ただ壁があるばかり。メンバーたちのまぼろしを見ているのだと分かります。
メンバーたちは、優しそうに微笑みながら、「俺達はいつもそばいいるぞ」といったような優しい言葉を投げかけてくれます。Gacktは苦しそうな、でも少しほっとした顔で、彼らの顔を順々に見て行きました。
一人・・・二人・・・三人・・・そして最後の四人目を見ると。
「やっ。」
アフロを被り、おちゃらけポーズをとるメンバーの姿が。

「うわああああ〜〜!!」
がばりっ!!
起き上がるGackt。そこはベッドの上でした。中世的な衣装を着ているので、まだ物語の続きです。Gacktは、肩で息をしながらも、また苦難に満ちた顔でぼんやりしていました。そして流れる、レクイエムのような静かな曲・・・・。
立ち上がり、鏡を見ると・・・今度は
女装をしたメンバーの姿が!!!!
中華の、「てれれんれんれんれんれんれ〜〜ん♪」よく聴く明るい音楽がながれます(笑)
そこには、胸にたっぷりつめものをして、のりのりでしなってみせるメンバーたち。Gackt、唖然。観客も、唖然。そして大爆笑。
最高です!!

「うわああああ〜〜〜〜!!」
がばりっ!!
起き上がるGackt。そこはベッドの上でした。中世的な衣装を着ているので、まだ物語の続きです。レクイエムのような静かな曲・・・・。Gacktは、肩で息をしていて・・・はっ、と見ると、自分も猫の格好をしているではありませんか!(笑)
着ぐるみのにゃんこちゃんになったGackt、頭部はベッドの足元に転がっています。
おもわず
「にゃおんっ」
四つんばいになって、手を顔の前につきだして、ポーズ★を決め込むGackt。実に最高です。客席も大笑い!!

「うわああ〜〜〜〜〜!」
がばりっ!!
起き上がるGackt。そこは、どこかの控え室でした。あれれ?見ると、メンバーたちもいます。みんな一様にドラムのふりをしていたり、ギターの準備などに余念がありません。
「どうした、ガク〜?」
「また変な夢でも見てたんじゃないの。」
そんなことを言ってます(笑:そのとーりっ!)

「Gacktさ〜ん時間でーす」
「はーい」
歩いていくメンバーたち。最後にGacktが続きます。その背景が、普通の建物の通路から・・・CGで、ざああっ・・・・と、映像の時と同じ、石垣になっていきました。向こうへ歩いていくメンバーたちの姿が、きらきらと輝いています。ここは、本当に素晴らしかった。
夢、幻は一体どちらなんだろう?って思うような。

で、「BLACKSTONE」!!
このタイミングで、この曲は凄いと思いました。亡くなったスタッフに向けて、作った歌。大好きです。
このときは衣装チェンジしていまして、かなりアクティブな、ラフなかんじです。茶系のもふもふが付いたジャケットに、腰から黒い革のような布がさがってて、それから黒いロングブーツを履いています。
メンバーも一様にラフなアクティブな衣装になっていました。

そして「mirrer」の前のお決まり。
真っ暗な中、観客が「Gackt〜〜!!」「・・・聞こえないな〜・・・」
「Gackt〜〜!!」「まだまだで〜〜〜す」
「Gackt〜〜!!」「届きませ〜〜〜ん」
「Gackt〜〜!!」
ばあん、と明るくなって、mirrerです。
あちこちをメンバーが動き回ってくれました。Gacktも楽しそう★
下手側に来てくれて、Gacktと茶々さんがほっぺたくっつけて、にこにこ楽しそうにしているな〜と思ったら、二人マジチューした!!びびびっくりした!!
かなりさらっと、とっても自然な感じでちゅってやっていたので、「あれ?当然のことなのかな?」とか変なことを考えてしまった・・・。もうどうでもいいや、
Gacktなんなら全員とマジチューしてちょうだい!という気になりました(笑)←でも、それっきりでしたけど。

途中、Gacktが「Hey!」とか声をかけてくれるコール&レスポンスでは、Gacktが「どうする?帰る?」などとダメだしをします。君はTMRか!?(笑)
「はい、撤収〜〜」とGackt。メンバーもギターなどを取り外して、帰ろうとします。俄然、必死になる会場。凄い勢いでGacktの名前を叫び続けます。
と、くるりと戻ってきてくれるGackt。
「yeah!!」と思い切り叫んで・・・こっちも叫ぶ!!真剣勝負です。
そして、続けて歌ってくれました(^−^)良かった〜〜!!
曲の合間にも、「yeah yeah yeah!!」とか叫んでくれて、まるでセッションしてるみたいで、楽しかった〜〜!!(^0^)

ここで暗転、MCとなります。
暫くGacktの名前を呼んでいると、ぱあっと明かりがついて、Gacktを照らしてくれます。ペットボトルを持って、水を飲みながらふらふら〜〜と歩き、一言。
「近いねえ。」
ごもっとも!
ペットボトルの水を口に含んで、周囲にぶーーーーーって吹き散らしたり、そのペットボトルを投げ込んだり、手に持っていた水色の何かを投げたり、タオル投げたり、いやもう
なんでも持ってけ泥棒、ってかんじで大サービスでした。
そして最後に、ペットボトルを思い切りふりかぶって・・・・ぽーーーーんと投げる!二階席まで届くんじゃないかと思った!!(汗)そのペットボトル、天井にゴーンとぶつかって、落ちてきませんでした(^^;)だ、大丈夫だったのかなあ・・・あんなに飛ばした人を見たの、初めてです。いくら狭い会場だとはいえ、ちょっとねえ。凄いです。さすがな肉体です。


しばしぼーっとしているGackt。客席は大興奮で、特に最前列の人たち、興奮してGacktに手を伸ばしています。
「・・・・あのね・・・・、一言いいかな?」
Gacktのっ声に、騒然となっていた会場が一瞬静かになります。
「怖いですから(笑)」
大興奮していた最前の人に向かって。
ひじょ〜〜におもしろかったです(爆笑)最高!!

「おかえり・・・。」Gacktが言ってくれるので、会場も「ただいまー!」
「おかえり・・・。」「ただいまー!!」
「群馬、おかえり。」「ただいまーーーー(大歓喜)!!」
「ただいま。」今度はGacktのただいまです。「おかえりー!!」
「久しぶりだねえ、何年ぶり?二年ぶり?そうか・・・二年ぶりか・・・・Gackt、無事、群馬に帰ってきました!!」
若い男性の声で、二階の中央から「愛してるぜーー!!」とかすれるほどの大音声。
これにはGacktも苦笑しながら、
「・・・そんな声で言うな!(笑)」嬉しいんだろうなあ(^^)

「群馬はね、このDIABOLOSが産まれた土地なんだよ。」
と言うGackt。これには会場のみんなもびっくりしてしまいました。ど、どういう意味??
「どういう事か知りたい?」
知りたい〜!!
「知りたい?」
知りたい〜〜!!
「・・・・教えない。」
かわいい〜〜〜!!(><)このやりとりはGacktの中で気に入ってしまったらしくて、何度かやってました。
「だって今年になってから、東京の次に群馬によく来ていたからね。
よく行く土地は?って聞かれたら、間違いなく群馬!って答えるよ。故郷にも、年に一度しか帰らない人間がさ。(笑)」
ファンクラブのスキー旅行?でも、群馬を使ってましたしね、それも言ってくれていました。

「・・じゃあ、ディアボロスの「ディ」の話をしようかな。」
え〜〜〜〜!!と、不服そうな声。満足そうなGackt(^−^)
「最初の映像、凄かったでしょ?凄いよね、やるときは、やるんです。
・・・・いつも、頑張ってるんだけどね。」
後ろを向きながら、笑いながら言ってます。
「それでも、落とすからね。あれだけつくりこんどいて、ガッ!!っと落とすからね。それが良いんだよね・・・・。」
おお〜〜!!とどよめんている客席に向かって
「違うちがう、『良いんだよね』って言ったら、『そうですね』って言わなくちゃ。」
そこでまた同じ話をするGackt。(笑:おちゃめです!)
「あれだけつくりこんどいて、ガッ!!と落とすからね。それが良いんだよね・・・」
「そうですね〜〜!!」
満足そうです(笑)よかった、よかった。この「そうですね」はかなりはまってしまって、その後何度も言ってました。
「あの映像、あれはね、全部、群馬で撮影しました!!」
え〜〜〜〜!!今度は、びっくり!っていう声。だって、海外で撮ったか、もしくはCGだと思ったんだもの。凄いよ、凄すぎるよGackt!
「どこで撮ったか知りたい?知りたい?・・・・
教えな〜い。」
また来ましたよ(笑)このときの嬉しそうなGacktの顔といったら、最高です。たまりません。

「すっごい宣伝になっちゃうなあ、これ。あれは・・・赤城の(赤城山という山がありまして、群馬に居れば知らない人はいないほど、超メジャーな山です)馬術倶楽部(??よく聞き取れませんでした)で、撮りました。しょっちゅう群馬に来ていてね・・・・ある日手紙をもらったわけ。
なになに?
『Gacktさんへ、群馬には、仮面をつけた者たちがたくさんいます。だから今度彼らと戦いに来てください』・・・・まっさかあ、と思ってね(笑:会場も大笑いしてます)騙されたとおもって行ってみたんだよ、そしたら・・・居たんです、仮面をつけた人たちが、い〜〜〜〜っぱい!びっくりしたね〜〜。

本当にしょっちゅう、群馬には来ていてね・・・
ディアボロスの曲の、8割は群馬で作ったんです。凄くない?凄いよね。もう、ディアボロスはMade in・・・
と、マイクを客席に向けます。みんなで
「群馬〜〜!!」
大笑い。最高。Gacktも大笑い。
「あのね、そう言っておいて、照れないでくれる?」
故郷を大声で叫ぶ客席、思わず照れちゃうんですよね。(笑)


「多野郡の××っていうところで・・・・ねえ、
多野郡ってこのへんでは有名?
びみょ〜〜・・・・(苦笑)田舎です。客席も微妙な声。
それで全てを察してくれたらしいGacktさん。

「あっはっはっは!!ファンクラブ旅行も群馬、
凄いよね、群馬イケてる〜〜〜!!ヒュウ!!」
と持ち上げるGackt。
群馬県冥利に尽きますね、これは。Gackt、ことあるごとに群馬、群馬って言ってくれて、大好きって言ってくれて、もうこれ以上はないほど幸せです。ありがとう(><)


「そう、僕の身体は今傷だらけなんだけどね・・・これも、群馬でつけました。」
『群馬』って言う時のGackt、力こもってて、うれしいです。こういう群馬トークをしてくれるの、本当に嬉しい。
「サエラスキー場でね、旅行なんかでお世話になって・・・相当無理も聞いてくれて、ホテルの人とかもね、相当仲良くなったんだよね。それで、スキー場って、雪がないと広大な土地に緑がぶわーって生い茂っていてね、勿体無いなーと思ったのね。それで、社長に言ったの。
これ、
ここで四輪バギーに乗って、運転してみたらいいんじゃない?って。」
客席、大笑い。そんなこと思わないって!

「その時僕はね、絶対
はやる!って思ったわけ。俺の中では、たくさんの子供たちが、四輪バギーに乗って大喜びしている図が、ぶわーって浮かんだの。
それで、ちょうど2台ありますって言うからさ、社長と二人でリフトに乗って、四輪バギーに乗り込んでヴーーーンって走らせたのね。これがまた、すっごい気持いいんだ。最高。
風になったと感じたね。群馬の風になったの!(会場大喜び)で、もっともっと風と一体化したいなって思ったものだから、『先に行ってます』って言って、すごいスピードで、先に駆け抜けていったわけ。
俺は風になっていたんだ。・・・そしたらね。
スキー場って、水を外に出すために、溝があるのね。そこへ。すっごい勢いで走っていった四輪バギーの、タイヤが・・・
がこっ!!て。
ねえみんな、知ってる?エンジンって、宙に浮かぶと、音が変わるのね。少し、高くなるの。ウィーーーーン・・・(低い音)ていうのが、ウイイイイ〜〜ン(高い音)ってなってね。自分の身体も、傾いているんだよね。
その時は、俺の脳の中にある・・・なんだっけ、あれだよ、
ドモホルンリンクルじゃなくて・・・・えーとえーと、ドーパミングじゃなくて・・・・」
何やら悩んでます。客席から、アドレナリン!って声がかかります。
そう!アドレナリン!!・・・・
リンしか合ってないじゃん。
大笑い!!何を悩んでいるのかと思ったら(笑)最高です。するとGacktさん、逆切れします。
「・・・・ああそうさ!間違えたさ!それがどうした!!??」

そしてまた話を続けます。本気で間違えるGacktが、最高に可愛くて、おもしろくて、かっこいいです。
「・・・・アドレナリンがね、ぶわーーーって大放出されたのね。周囲はあれですよ、スローモーションのように動いているの。
まだ、群馬の風になりたくない!!って。(笑)
その時、たくさんの天使が見えてねえ・・・・身体はこんな横になってるんだけど。
俺の中には、たくさんの神がいるんだけど、その中の一人が、こう囁くのね。
『Gackt、飛べ!!』
って。(き、危険です!!)
それで俺はパッと手を離して、宙に浮いたのね。その時も、まだスローモーションなわけよ。でも、俺の動きもスローモーションなわけだから、『あ〜〜〜ぶ〜〜〜な〜〜〜〜い〜〜〜〜』(スロー再生した時みたいな、低い声で)みたいな。
みんな、ガンダム見てる?(見てるー!と、笑い声)
あのね、アムロ・レイが(笑)なんとかポット(Gacktはちゃんと名詞を言ってました。私が忘れました)から放り出されて、宙に浮くんだけどさ、それみたいで。(多分、最終話のことを言ってます。ガンダムが大破して、宇宙空間に一人浮かんでいるっていうやつ)
ただ一つ違うのはね、
車も近づいてくるのね!
で、こうやって(手を前にかざして)
念じたんだ・・・『あっちへ行け!!』って。あっちへ行け・・・そうしたら、車は向こうに行ったんだけど(またむちゃくちゃ言ってますが、Gacktが言うと変な説得力があります)ここまでがスローね。その後、地面に叩きつけられてからは、標準に戻るんだよ。
ドンッああああ〜〜〜〜!!!ズザザーー!!(地面に落っこちて、滑り落ちていく様子を口で説明。両手は胸の前にクロス)って。
それで、何メートル落ちたのかな?やっと止まってね、見ると傷だらけで、手とか血だらけなの。それで見てみたら、
ブレーキが・・・腕に刺さってるんだよ!
『に、肉が無い!!』みたいな。(ひー。)・・・でも、
『ま、いっか。』みたいな。(すっごく驚いておきながら、ぱっと脱力するGackt。最高。)
そしたら社長が上から降りてきてね・・・『あれ?Gacktくん、早いねー。』
(明るく言うので、会場大笑い)
『迎えに来てくれたの?あれ?車は?』って言うわけ。車はもうずっと下の方にあってね。
『車置いて来てくれたの?悪いねーー』って。で、血だらけになった腕を見せてさ、『違う!!』って。
それでさ、四輪バギーは、危ない!!
ってことが分かりました。そういうわけで、
次からは、三輪バギーにします。
分かってない!!(笑)最高です。多分ここのタイミングだったとおもうのですが(違っていたらごめんなさい)
客席の男性から「そうですねー」の声が。ナイスタイミング★で、Gacktも笑いながら
「・・・君だけだよ、僕の気持をわかってくれているのは!
そう、なにごともね、体験してみる前に、危ないとか、決め付けるのはよくないとおもうんだ。まずやってみる。それから判断する。それが大事だよね。」
良い話に聞こえますが、しかし危険です(笑)



この辺で、メンバー紹介をしてくれます。
「さあ、メンバーを紹介しようか。振り返れば奴がいる・・・・両肩に龍を持つ男、RYUと呼んでやってくれ!」
ドラムのRYUが立ち上がり、礼します。両腕に龍のイレズミをしているのですね。

「群馬でスノボをした時、俺はびっくりしたよ・・・・
スキー場を駆け抜ける、赤いライオン!!
ベースのJUKENを紹介しているのですが、JUKENはスノボをしているようなポーズを見せ、それからよろよろっとして、すてーんと思い切り転んでくれました★このJUKENさん、ライブ中も一番アクティブに、楽しく動き回っていましたよ。La’cryma ChristiのSHUSEに似ているなって思いました。アクティブさが。
「実はスノボ初心者。JUKENと呼んでくれ!」

「茶々・・・君はどうしても、リフトに乗りたがらなかったね。。俺がこっちの腕、YOUがあっちの腕を捕まえて乗ろうとして、『茶々、大丈夫、怖くないから』って言っても・・・・『怖い怖い怖い怖い怖い怖い!!!』
と、言って、乗ろうとしなかった・・・・茶々と呼んでやってくれ!」

「俺は・・・彼の言葉が無かったら、ここまでスノボが好きにならなかったと思う。
『ガク・・・ガクはさあ、○○日あっても、(何日って言ったか忘れました)スノボを滑れるようには、ならへんやろなあ・・・・』
『・・・・何いいいいぃ!!??お前の10年なんか、俺が3日で超えてやる!!』
・・・それにしてもこの身長で、この顔で、スキーがうまくて・・・かっこいいよねえ・・・ゲレンデで、彼のスキー姿に、ほれました。
だってこれで、止まっている女の子とか、よけながら凄いスピードで滑っていくんだよ?かっこいいよ!!
ぴょんっ・・・飛んだー!!って。
るっくるっくるっ回ったーーー!!??って。
凄いよね、そのうち手袋も外れて、ぐるぐる側転しながら、下まで降りていっちゃうんだよ?(ああ、これはすっころんだのね、・・・・とみんなわかってきて、笑ってしまいました)
そのうち、パンツまで脱げるんじゃないかと心配していました。
・・・YOUと呼んでやってくれ!」


と、メンバー紹介が終わると、Gacktがおもむろに歌いだします。アカペラで。
「だから・・・
何も言わないで
キミはただ少し今は 怯えているだけだから」

凄い音量。Gacktの、音楽の無い時の歌声、圧倒されます。そのうち客席も歌いだし、Gacktはマイクを口から外し、客席に向けました。

「きっとまた逢えるね・・・」

で、
バン!!と曲が始まり、左右から、にゃんこの着ぐるみを着たダンサーズが出てきました!!6匹くらいかな?いつものダンスを見せてくれて、うれしくて飛び跳ねてしまった!
「この曲はもうやりません」ってこの前のツアーで言っていたのに・・・よっぽど要望があったのかしら。私も一番ライブで聴きたい曲かもしれないです(^−^)嬉しかった〜〜〜!!

頭を隠して、くるくる〜〜って回ったり、肩に手をかけてうきうき踊ったり、ラブラブしてみたり、本当に楽しくて楽しくてたまらない!!

ラストは「いつもの、やりますかーーー!!」
と言って、全員で横一列に手を繋ぎ(会場狭いので、もういっぱいいっぱい)わーーーっと、ウエーブをします。
「飛べーっ!!」と、Gackt。前のほうから、ぶわーーっと波ができて、二階席へ。
「戻って、戻って!」の声に、再び波が前へ。
そして、最後Gacktはじめステージ上の人たちも、
ぴょーーーんっと飛び上がり、すてーんんと転がりました。
あーーー楽しい!最高です。
「にゃーにゃーー!!」
と思い切り叫んで、そしてみんなもとの場所に戻っていきます。


そして次の曲へ。「STOME」。するとにゃんこちゃんたちは、その曲にあわせて、手拍子をしてくれました。かっこよくて、すこしダークなこの曲で、猫の着ぐるみが手拍子をしている様子は、そうとうおかしくて笑えます。
そこへ、タキシードを着て仮面を被った男性と、真っ赤なドレスを着てやはり仮面を被った女性が、二人ずつ出てきます。にゃんこが少ないなーと思ったのですが、ダンサーズのうち4人はこちらに回ったので、そういう配分だったのですね。
ダンサーズが登場すると、にゃんこたちは名残惜しくも退場します。
社交ダンスのようにして、二組が踊ります。Gacktは真ん中に立ち、しっかりと歌ってくれました。
客席も、ずーっと手拍子です。こういう雰囲気も、Gacktの曲にはあるんだなって思って、本当にバラエティーに富んでいるなあって思いました。大人な雰囲気で、とってもかっこよかったです。


次は「Road」。
明るくて、元気をいっぱいもらえるこの曲。最初に、スポットライトがGacktを照らしました。曲が始まらない中、語りかけてくれるGackt。
「もし・・・僕が先に消えてしまっても 風になってキミを守り続けてゆくから・・・・。」
静かにそう語ると、ぱあっと始まる明るい音楽。
不安になるようなそんな言葉の後なのに。
限りある命。だからこそ、しっかり生きよう。楽しく、元気に生きよう。そういわれているみたいで、がっつり心に響きました。
「ha〜〜〜〜〜♪」と声を伸ばすところは、こんなに聞き心地のよい声があるんだ、って嬉しくなっちゃったりして。


最後は、メンバーがやはり先に帰っていきます。階段を上り、去っていくメンバー。最後にGacktが残り、くるりと後ろを向いて、去って行きます。いつものスタイルです。



会場が暗くなり、暫くの間Gacktの名前をみんなで叫び続けます。
と、小さなライトが光りました。まだ暗いステージの上。メンバーが出てきて、
Gacktが宙に浮いています。本当に暗くて、一体どうなっているのか、さっぱりわからなかったのですけど・・・おそらく棺おけが浮かんだ時と同じしかけで、Gacktが宙に浮いています。何か、ゴンドラのようなものに乗っているようにも見えたのですが、そこはよく見えないようにしていました。
暗いスポットライトが、Gacktの頭部だけを照らしていました。そこに彼がいる、ということしか分からないような、小さなライトです。

そして、ゆっくり降り立ってきて、静かに、「届カナイ愛ト知ッテイタノニ抑エキレズニ愛シ続ケタ・・・」を熱唱してくれました。
全身に鳥肌が立ちました。動けなくなるくらいの感動。
涙が浮かぶほど、嬉しかった。Gacktが降り立ち、明るくなると、中世ヨーロッパの貴族が着ているような、黒と金色の、裾の長いジャケット。中に着ている白いシャツが、
ボタンをはずして疲れたような着崩し方をしています。そしてウエストは高い位置で、黒い布でぐるぐるとしばってあり、長いブーツ。
大きな長い剣を携え、多少よろけつつ静かに階段を降りていくGackt。
マリスミゼル時代を思い出させるような、重厚な衣装に、感激を抑え切れなかった。嬉しくて。
Gacktはずっとそこにいたんだよね、って。何度も思い返させられるような気がして、嬉しかった。

そして静かに、しかし激しく歌い終わると、メンバーたちもGacktと同じく剣を持ち、ステージ真ん中に集まってきます。そして、剣を抜き・・・・Gacktを中心として、高々と天に突き上げました。
まるで、三国志の「桃園の誓い」を見ているみたいに、剣の先をぶつけています。
総毛立つような、感動。

やがて、メンバーは先に去っていきました。
Gacktは一人残り、大きな声援の中、階段の中ほどまで上ると、再度剣を天に突き上げました。
白いスポットライトが輝く中、一人背を向けて、毅然と立ち尽くすGackt・・・・剣は真っ直ぐ天に伸び・・・・
そして、暗闇に包まれます。

暫し息を飲んでいると、会場が明るくなりました。
無論、そこにGacktの姿は無く、「・・・以上を持ちまして、全ての公演を終了とさせていただきます・・・」の声。
我に返り、ふっと見渡し、感動で張り詰めていた体から、一気に力が抜けていくのが分かりました。

長い長い、大きな物語を見ていた気がします。
素晴らしいライブでした。本当に、最高でした。
ありがとう、Gackt・・・・こんなに素敵なライブを、届けてくれて、本当にありがとう。



*ちなみに最初の映像で使われた場所は、群馬にある
「ロックハート城」だそうです。(笑)かなりファミリー向けなかんじで、うーんなかなかですね、という場所ですので興味のある方はぜひどうぞ(笑)




終わり



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