ツアー初日、ライブ会場はさいたまスーパーアリーナを真横に使用した巨大なものでした。席は400Lv409扉7列214番。ステージ正面やや上手寄り、4階席でした。4階席とはどのようなものか!!?とかなり不思議だったのですが、さすがスーパーアリーナ・・・超斜めに張り出したつくりになっていて、非常にステージを見やすいです。全部で5階席まであるのですが、それもさらに傾斜がきつくなっていました。落ちるのでは!?背筋が・・・(苦笑)がしかし、ステージが非常に見やすくてよかったです(^−^)ビバ! そうそう、会場に入る前は何とGacktのマネキンが置いてあって、びっくりしたものです!今回のアルバム「SIXTH DAY」、それから着トークのCMで使われていた、「水槽にGacktが入っている」っていうあれを実物大にして目の前に再現してくれたのですね!! マネキン・・・わりと似ていました。ちょっと、外人風すぎましたけれども(笑)空気がぷくぷく〜と出ている水槽に、ちゃんと入っていて、衣装つけて浮いてました(笑) 何だか嬉しい!それだけで、テンションが上がるってもんです。携帯で写真撮っているひとたちが、沢山いました。私も思わずカシャリ★ ステージには白い幕がかかっていて、緑色のライトが灯されていました。非常に幻想的な様子です・・・その幕というのも、天蓋つきベッドみたいな形で。大きなウエディングケーキといいますか。とにかく綺麗でした。 クラシック曲が流れる中、入場はややのんびり目に進みます。開演時刻は少し回ってしまいました。さすがに会場が広いと、1時間で全部が埋まるのは大変です・・・。スモークがかなりきつめに焚かれていたので、目がシパシパしました。 そしてBGMが「ボレロ」になり、音が段々と大きくなる中・・・非常灯が消えると、会場全体が暗くなりました。 Gackt−!!の大声援が広がります。 すると、白い幕の緑のライトが消えて・・・・ ズズズン、と重い音が流れたかと思うと、幕がスクリーンへと変貌しました。 スクリーンは3面。横の席の人たちにも充分見やすいように、配慮がなされています。 そして、まるで映画のような映像が流れ出しました・・・ 小さな男の子が数人、笑いながら走っています。道はあぜ道というか、田舎の馬車道のような感じ。日本のようですが、場所は分かりません。(砂漠のようなシーンが出てくるので、鳥取砂丘か!?と話題になりました:笑) 子供たちが走り去ると、その後に杖をついた老人が現れます。ヒゲを蓄えた老人が、ゆっくりゆっくりと歩き・・・・砂漠の真ん中にひっそりと経つ、4体(?多分。)の白い墓の前に立ちました。十字架で作られた墓です。老人はその前でじっと墓を見つめ・・・・そして墓に書いてある文字が映し出されると、私たちは慄然とせずにいられません。「Gackt 1973〜2007」と書かれているではありませんかっ。 驚いて見ていると、老人がすっと写真を取り出しました。セピア色に色あせた写真は、Gacktを中心にして仲間たち(茶々丸やYOUたち)が笑いながら肩を組んだりしているものでした。 そこで老人が呟きます。 「・・・あの頃俺たちは・・・」 馬鹿やってたな、とか一生懸命だったな、とかそんなような言葉を(苦笑:記憶障害)。い、いいいいいい一体!!??とほんっとーにびっくりしながら見入ってしまいました。 そう、まるで映画「MOON CHILD」で、ショウとケイと仲間たちが海岸で写真を撮って、その後セピア色のその写真が登場してくるシーンが・・・頭にプレイバックしてきました。 そこで真っ暗になり、何と和太鼓の激しい音が鳴り響きました。 墓に刻まれた年代のことを想って、魂が遠くに行っているところで、和太鼓が現実へと引き戻してくれたかのよう。スクリーンがすすす・・・と分かれてステージが見えるようになると、そこには和楽器を携えた多くの人たちが、一心に演奏をしているではありませんか!かなり度肝を抜かれました。 中央に巨大な和太鼓、その下に三味線を持った人たちが数人、そして舞台両脇からは着物を着たダンサー(お面、カツラをつけていて、お正月のあれみたいです)が十数人登場、舞台真ん中で激しく踊り始めました。その踊りも、ダンスと言うよりは日本の能を激しくしたような感じで、非常に見ごたえがありました・・・!!なんと言ってもかっこいい!そして音楽も。純・和風で!!和太鼓が心地よく響きます。 和風の舞に心奪われていると、彼らが円陣を組んだようになり・・・・再び横一直線に並んだと思ったら、中心にGacktがいました!! Gacktは多分お面をつけてなかったと思うのですが・・・白い着物を着ていました。まるで陰陽師!日本古来の、ぶかぶかっとなった公家風着物です。足元が相当膨らんでいて、動きにくいことこの上ない、といった様相です。 が、そんな衣装のGacktのかっこいいことといったら・・・・!!何でそんな衣装まで似合っちゃうわけでしょうか(笑) Gacktが登場したとたんに曲調が変わります。この耳慣れた曲は・・・「OASIS」!! バンドメンバーも勿論登場していまして、演奏しているのですが、三味線と和太鼓も健在です。素晴らしいコラボレーションでした。 洋風にしか聞こえなかったOASISが、和風と組み合わさって・・・感動です。これは、この後発売になる「SEVEN NIGHT」にでも収録されているのでしょうか?とにかく画期的。 しかもOASIS独特の振り付けも、全員で行っています。 Gackt同様に着物を着たメンバーたちが、一斉に片手を挙げる仕草をしたりして。素敵です・・・!! ダンサー達の舞、Gacktの力強い歌と踊り、メンバーの演奏、和太鼓の演奏・・・全てが超一流で、目や耳を捉えて離さない!どこに注目したら良いのかわからなくて、ただただ見とれてしまいました。 第一曲目から、がっちりと心を掴まれてしまいました・・・!! OASISが終わると一旦暗転、「Secret Garden」が始まります。このときの変化がまた凄かったです。たったの一曲で、和太鼓達は撤収、着物もあっという間に脱いで着替えてしまっていました。 現れたのは、黒い衣装を身に纏ったGackt。Moonの際に着ていた、チャイナ風の衣装にとてもよく似ています。オペラグラスで見ていたので、細かいところまではわかりませんが、腰からスリット(と言って良いものやら)のようなものが出ていて、動きやすいようには、してあったと思います。 気になったのは、衣装よりもGacktの肩でした。何やら顔のようなものがくっついていたのです! お面?と思って一生懸命オペラグラスで見たのですが、顔だなーということしか分かりませんでした(笑)長い金髪のカツラが付いていて、Gacktの腰近くまであったかな?歌いながら、前に後ろに身体を揺らすたび、その髪の毛が揺れて絡み付いて、とても綺麗でした。 最初は誰かの肩ごしに歌っているのかと思いました(笑)びっくりした!なんじゃこりゃ!って(笑) 続く「LU:NA」では、仮面の男達が十数人、登場します。 仮面の男というと、Moonの際から登場していますが、今回さらに踊りに磨きがかかったようすです。下弦・上弦の月とも違う振り付けでした。毎回変わるのが、また凄い!!大きな動きが多かった気がします。全員が乱れない動きをするのが凄いです・・・・Gacktの声もぶれること無く、力強かったです! さらに、多分この曲で・・・Gackt以下、全員が刀を持っていました。 Gacktは日本刀のようなもの、仮面の男達は、ちょっと中国風な刀だったような気がします。そして殺陣を繰り広げてくれました! これまた見事です。日本の美が次々と披露!!というかんじ。きっと海外でやったら大いに盛り上がることでしょう!! そして間奏で、例の肩につけていた仮面が利用されたのでした。 暗くなり、Gacktがふっと姿を消してしまいます。 仮面の男達がきょろきょろとあたりを探していると、スポットライトがついて下手端に、仮面をつけたGackt(と思われる人物)が!! 男達が捕らえようとして向かうと、ぱっとジャンプしていなくなり、次の瞬間は下手端に! それもまたジャンプして姿を消し、最後は真ん中からGacktが飛び出します・・・!! このための仮面だったのか!! 男達の怪しい踊りも健在で、素晴らしかったです・・・・Gacktも、宙返りこそしませんでしたが(笑)あれだけの動きができるのは凄いなーと・・・!!舞台やショウを見ている感じでした。本当に。 ステージ上が暗くなると、ピアノが登場します。音も無く現れたピアノ、たたずむGackt・・・・今回もピアノ演奏が聞けることが、この上なく嬉しい。Gacktのピアノは格別ですから。心が入っていて・・・感動します。 「Last Song」を謳い上げるGackt。この曲は、かなりアレンジが効いていて、最初何の曲か分かりませんでした。ピアノ曲にしてしまっているので、余計にですね。ピアノだけで、弾き語り状態でした・・・それにしても凄い迫力!!鍵盤の、高いキーと低いキーの使い分けが・・・素人でもうなってしまうくらい! 静と動がはっきしていて、感動的でした。客席も、以前は咳払いとかしちゃう人がいたのですが、今回は痛いくらいの静寂で・・・みんなで静かにピアノを楽しんでいる趣がうかがえて、感動しました。 ピアノが出てからは3曲程度、静かなバラードが続きましたので、客席も、そっと席に着く人が多かったです。落ち着いて聞くことができました。 さっきまで踊り狂っていたステージなのに(笑)このギャップが素晴らしいです。 ピアノから立ち上がったGackt、静かにステージ真ん中の階段へ歩いていきます。 と、ピアノがゆっくり・・・ゆっくりとステージの中に消えていきました。その動きのゆっくりさまでもが、余韻に浸る素敵な演出のように感じてしまう。 メンバーと、階段に座りながら歌ったのは何の曲だったのか忘れてしまったのですが(苦笑)、静かにアコースティックギターが響き、打楽器は手の平サイズの・・・・シェーカーに石が入っているようなあれです(苦笑:名前がわかりません)。マラカスのような、優しい音が響いて綺麗でした。 Gacktがその中心で座りながら・・・・座っているというのに、おなかの底から出す美しい声で歌ってくれました。 そして「鶺鴒」 静かに響く曲の美しさにも感動しましたが、その中、暗闇に一人歌うGacktの姿が綺麗でした・・・。 白いスポットライトがたったの一本、ステージに降り注いでいる中、膝をついて・・・心を込めて歌ってくれたGackt。いつもより更にテンポを下げて、一文字一文字を大切に・・・大切に歌っているように感じました。 途中、ライトのてっぺんから、白い雪が・・・はらはらと降ってきました。完璧な演出だと思いました。鶺鴒が始まった瞬間、あの芸術的なプロモーションビデオの映像が、脳内にぶわっと現れてきたのですが、それと呼応するかのように、実際に目の前で降る雪。これ以上感動できることはありません・・・! (付け足し:プロモでは、薄いコートを羽織ったGacktが、雪原に倒れ・・・雪が降り続ける映像が続くのです。どこまでも白く、雪をこの上なく美しく撮った名作プロモだと思ってます) 曲が終わりになるにつれ、雪がゆっくりと少なくなっていきました。音楽が尽きる頃には、はらりはらりと舞った雪が・・・途切れ、そっとライトが消え・・・素晴らしい余韻に浸ることができました。 完璧な一曲だったと思います。最高。 「Mizerable」の前奏が始まった瞬間、会場内の空気がどよめいたのがわかりました! デビュー曲ですが、なかなかライブで歌ってこなかったので(多分ファーストツアーで聞いたきりだったような。)待ち焦がれた一曲でもありました。みんなも待っていたのかな?と思うと、想いを共有できたような気がして嬉しかったです。 CDに入った初々しいGacktの声が耳にあるのですが、ナマで聞く声はそれと似てるにもかかわらず、また違っていて・・・骨太というか、力強く心に響きます。 スタートしてからノンストップに楽曲が続き、MCはどうしたのかなーと思っていると、シリアスな雰囲気から一転する出来事が。 ステージ上が真っ暗になり、Gackt以下メンバーが全員退場します。 先ほどのスクリーンが再び登場し、舞台裏と思われる画面が映し出されました。狭い通路(ステージ裏?)を、スタッフと共にバタバタと走り回るメンバー達。衣装をその場で脱ごうとしているのか、手をかけたりしてます。スタッフは大慌てで、「こっちです!」とか「急いで!」とか叫んでます。 カメラに向かっての愛想笑いなどはとりあえず無くて、スタッフが手で阻んでみたりとか、ボディーガードと思われる人の身体で画面が見えなくなるとか、そんな感じ。 これはリアルタイム映像なのかな、どうなのかな・・・?と思ってみていると、今度は楽屋と思われる場所の映像が流れます。メンバーみんなが鏡の前に座り、スタンバイ中。大忙しで対応するスタッフたち。そこはまさしく戦場。 Gacktが現れるたびに、客席から歓声が流れます。またGacktが上着を脱いでいたりして上半身裸だったりとか、そういう感じなのでみんな大喜び(笑) 髪の毛をセットしたりとか、メンバーが泡を口周りにつけてヒゲ剃りしたりとか、そんな映像が流れます。 と、「あのー、すみません」の声。 見ると、楽屋の入り口に男の人がカツ丼(?)を持って立っています。 「カツ丼注文された方・・・あの、お持ちしたのですが。」 騒然としていた楽屋が、一瞬にして凍りつきます。と、 「あ、俺。」 立ち上がったのはGackt! 「はい、630円になります。」 金額は適当ですが、えらい安かったです。 「お釣り、とっといて。」 Gackt、千円札と思われるお札を渡しました。カツ丼を持ってきた彼はそのまま去ってしまいます。一瞬静かになってしまった楽屋の中、Gacktは割り箸を割って、カツ丼を食べ・・・・ 「米抜きにしろって言ったじゃん!!!(怒)」 ・・・・・・・。 楽屋は、とりあえずGacktをほっといて、再び大忙しの状態に戻りました。 バタバタと動き回る人々。Gacktは鏡の前でヅラ遊びに余念がありません。普通のヅラを被ったり、赤髪のおかっぱヅラを被ったり、それから坊主ヅラを被ったり・・・・ どれも微妙に似合っていて笑いました。 すると今度は宅急便のお兄ちゃんが現れます。 「あのー、注文の品です」 といったようなことを言うと、今度はメンバー(多分ドラムの方・・・)が立ち上がり、「あ、俺!」 「こちらに認印を・・・」「はい。」 極々普通の会話を交わし、宅急便屋は帰っていきました。 「待ってたんだよね、これ〜〜。」 うきうきとガムテープを剥がして、取り出したのは・・・よく外国人の通販でやっている、棒!! 堂本光一くんがよくこれのまねをするのですが、身長に少し足りない程度の大きさで、真ん中あたりを握って前後に降るという、健康器具です。 そして楽屋のなかで、ブルブルブルブル・・・実演しだしました。 「良いな〜〜俺もやりたい」 他のメンバー達も続々やってきて、その棒を振りだします。 「良いよ!」 歯切れの良いお返事で。 他のメンバーも、次々に棒を借ります。その度に 「良いよ!」 ・・・・素晴らしいお返事です。 Gacktも一緒になってやり出しました・・・結局全員で、男5人、ズラリと棒を振ってます・・・ かなり笑える映像でした。 そうこうしているうちに、行かなくては!という様子になります。 「Gacktさーん!」とスタッフが呼んでいます。 多分この辺のタイミングで、猫の被り物を着た人が登場すると思います。 猫を見て客席が大喜び★ Gacktはその猫を見つけて、「早く行こうよ」というようなことを言いました。が、猫さんは行こうとしません。 「まあまあまあ。落ち着いて。」 というかんじで、とっても悠長に構えています。その動作がすっごく可愛かったです!! 仕方ないので、Gacktは「先に行くよ」って行ってしまいました。 こんな感じの可愛らしい映像が流れ、はっと気が付くと場内、スクリーンが消え、アナウンスが流れます。全て英語だったので、何を言っているのか分かりませんでしたが、メンバー一人一人紹介をしてくれました。とってもノリの良いアナウンス(男性)で・・・激しいビートの音楽にあわせ、ライトが明滅する中、メンバーが元気に登場します。前半最後の、しっとりとした雰囲気はかけらもありません(笑) ドラムの方が現れたときは、スティックを縦に持って、先ほどの健康器具のまねをしたりしてました。 最後、アナウンスが英語で、「もはや説明不要、アーティストであり最高のエンターティナー、Gackt!!」というような内容で、激しく元気に紹介してくれました!! Gackt、縦縞のスーツ姿です。中は勿論素肌★ 「Mirror」を演奏、メンバーが元気にあちこちを走り回ります。この曲になると、本当にみんなが活き活きしていて・・・楽しくてたまらない、といった感じがして最高です。 途中、Gacktが「YahYahYah!!」と叫んで、客席とコール&レスポンスするという場面がありました。演奏中に行われるのは初めての体験で、一緒に歌っているみたいで楽しかったです!(^0^) この後、いつもの「聞こえないなあ〜〜〜」「Gackt〜〜!」のやり取りが交わされました。 何度も何度も、ギターの音→静寂→客席が「Gackt−!!」→「聞こえないなー」エンドレス と続きます。今回もけだるいGacktの声。 ちなみに今回は「ちょっとしか、聞こえないな〜〜」 といわれました(笑)あ、ちょっとは聞こえたのね、よかった〜〜みたいな。 「かかって来いよー!!」 と、ライトが一斉について演奏再開!! 本当にかっこいいです(^−^) そしてMCに入ります。 Gacktがいつも通りに「おかえりー!」客席「ただいまー!」 数回やってから、 「ここ、さいたまスーパーアリーナに・・・Gackt、かえってきました!!」客席「おかえりー!!」 そこでGacktがきょろきょろとアリーナを見回します。 「ここに来てくれている人で、埼玉県民って、どのくらい居るの・・・?」 はーい、とかなり大勢の人たちが手をあげます。半分以上でしょうか・・・多すぎ! 「凄いねえ・・・・そんなにいるんだ。」 Gacktもちょっぴり苦笑気味。 「このさいたまスーパーアリーナ・・・ここは、日本で一番大きなアリーナなんです・・・みんな知ってた? それでね、どうして埼玉なんだ、と。なんでここにこのアリーナが出来たんだ・・・と、かねてからの大きな疑問を、投げかけてみたんだよね・・・そしたらスタッフが、『土地が余ってたからです。』って・・・凄いあっさりと、言われちゃってさ・・・・ それで良いのか、埼玉県民!?みたいな。」 それで良いのか、っていうのを大きな声でドス効かせていて、ちょっと笑いました。 「僕としてはね・・・そんな機械的な、あっさりした答えを期待していたわけではないんだ・・・・ もっと、こう・・・『日本で一番、熱い魂が・・・ソウルが溢れているところだからです!』とか・・・・ 『一声かければ、熱い魂を持った輩が、大勢集まってくる場所だからです』とか・・・・ そーゆー答えを期待していたわけですよ!!ね?」 流石はGackt、熱いです!!熱すぎます!!感動。(笑) 「今回、俺はとっても気になることがある・・・さいたまスーパーアリーナ・・・横に、長っ!!」 確かに・・・普通は縦長に使うであろうところを、真横に使っているのです。 「横に長い・・・こんなに長いのは、初めてです。 それで、今回ライブが始まる前にね・・・客席を、歩いてみたんです。みんながそうやって、いる場所に、どうやって見えるんだろう・・・ってね・・・。1階席・・・2階席・・・・3階席・・・4階席・・・・5階席・・・・(みんな言われるたびに大喜び!) 全部周ったら、1時間もかかってしまった!!」 みんな爆笑。でもそんなGacktの心意気に感謝して、「ありがとう!」の声が。 「でね、ぐるーっと周って・・・歩いて行ってたら、スタッフがね、 『ダメですGacktさん、それ以上行ったら!・・・そこから先は、北海道展やってます。』 ・・・それで良いのか、埼玉県民!!??」 また出ました、それで良いのかシリーズ(笑) 「なんでこんなところで、埼玉なのに北海道展やっているんだ、って聞いたのね。そしたら・・・ 『いや、開いているスペースは有効活用しないと』。またクールに・・・返されてしまいました。」 一人二役がとってもお上手です(笑) 「それで良いのか、埼玉県民ーーー!!」 良いらしいです。 まあ、そんな話をしているところで客席から「Gackt、愛してる!」の声が。 で、Gacktが普通に「うん、俺も愛してる」って返してくれます。するとたくさんの声援が飛び交いました。 「・・・だからね、みんな・・・いつも思うんだけど、こうやって誰かが『愛してる』って言ってくれて、僕が『僕も愛してるよ』って言うと、何で凄い声で『私も愛してるーっ!!』って叫ぶの?そんな凄い声で・・・かすんだ声で叫ばれても(笑)」 その時私のすぐそばの人が、まさしくそんな状況で叫んだ直後だったので、ちょっと微笑ましかったです(笑)Gackt、そうやってみんなの声にいちいちこたえようとしてくれるので、みんな嬉しいのですよね(^^) すると男性から「愛してるよー!!」の声が(笑)! これにはGackt、大いに照れ笑いをしてしまいました。 「・・・・分かった分かった、俺も愛してるよ!!」 一番大きな声で、Gacktが答えてくれました(^−^) 「こうね・・・男性のファンが沢山来てくれているみたいなんだけど・・・本当に、本当に嬉しいんだ。勿論、女性のみんなが来てくれるの、嬉しいんだよ。でも、男性の・・・熱い輩たちがこんなに来てくれるっていうのは、本当に・・・・嬉しい! そんな熱い輩たちの、声を聞かせてくれー!!」 おおおおーっ!!と、男性達の低くて大きな声が響きます。これがまた、予想以上に大きな声なわけですよ!凄いです。男性ファンの多さに、圧倒されました。本当に多い。流石はGacktです。 「熱い輩たちの、声を聞かせてくれー!!」 何度も言ってました。その度にとどろく大きな声! 客席とのレスポンスを何度か行った後は、メンバーの紹介をはじめてくれました。 「メンバー紹介をしたいとおもいます! まずは・・・あのモヒカンはもう見られないのか、すっかりさわやかな髪型になってしまった」 とドラマーの方を紹介してくれます。確かに、前回のツアーはモヒカンが輝いていました。 「Gacktジョブのルーキー」とベースの新しいメンバーを紹介し、それから茶々丸を紹介。 最後にYOUを紹介してくれました。 「以前、みんなで沖縄合宿をしたのとかね・・・思い出すよね。 あの頃、ある日YOUが、『ガク、プリクラしようよ。』って言ってきたんだよね・・・(ここで笑い声が。Gacktもプリクラやるのか・・・という笑いだったと思われます) それで、『いいよ。・・・でも、やり方知らないんだけど。YOUは知ってるの?』 『はい。まず、500円を入れて・・・・あとは、カメラに向かって笑うだけです★!!』 ・・・・そしてそこには、今まで見たことも無いような、笑顔のYOUがいました。 今でも、あの時のプリクラは・・・大事に持っています。」 そんな言い方もとても優しくて、Gacktの愛情深さを感じることができました。 「これからやる曲は・・・もう二度とやらないかもしれない・・・」 と言い出すので、ブーイングが。すると 「もうやらないからこそ、価値があるんじゃねえか!!」 凄んでます(笑) でもその曲、「U+K」だったのですよ。大大大好きな曲・・・楽しくて、明るくて、猫さんたっぷりで愛嬌のある・・・なので、本気で最後はいやです〜〜(><)くすん。 しかし曲が始まってしまうと、ただただ楽しくて楽しくて!猫さんたちがたっくさん出てきてくれました! 猫さん、Gacktの前できょろきょろしたり、愛くるしいです。 「にゃんにゃんにゃにゃ・にゃにゃにゃにゃーにゃーにゃ!」も可愛くみんなで決めました。 ゴーゴーダンスみたいなふるい感じの可愛い踊りや、横一直線で両手を左右に振ったり・・・本当に楽しい。無意味に楽しいです。 Gacktの動きもことさらキュート★ そしてメンバーも全員前のほうに出て来てくれて、踊ってくれました。 ラストは、猫さんとメンバー達がみんな、下手のほうに集まり・・・Gacktが真ん中から、 「おーーーい、危険だぞー、波が来るぞーーー!!」 と叫ぶではありませんか(笑)なんだろう、と思っていたら、Gackt、ステージ真ん中からすたたたたーっと駆け寄り、ジャンプ! 猫さんとメンバーが、ウエーブしていきます・・・そのまま客席へ! 客席のスタンドでウエーブが起こり、そのままぐるぐるーっと・・・・ その間に、猫さんたちとメンバー達は、ステージ上を上手方面に一目散に走っていきます。 多少間に合わなかったのですが(苦笑)どうにか、客席のウエーブが端へ到着すると、上手側にあつまったメンバーと猫たちがそれを受けて、ウエーブ!!最後に並んでいるGacktは、すこーんと倒れてくれました(笑)最強のころびっぷり。ナイス!! そんな楽しいやり取りもありました(^−^) 最後は、ステージ上で全員が横一直線で手をつないで、「波が来るぞーー!!」 と、アリーナ席へ向かってウエーブを起こしました。 一旦アリーナ席で起きたウエーブ、もういっかい戻ってきてステージ上へ。手をつないでいたGackt以下全員が、後ろへスコーンと転がってくれました!! いやー、本当に可愛らしかったです! 何が起こるんだろう、と驚いてしまいましたが(笑)これが目的だったのか!と・・・。まさしく客席とステージを一体化させる感じで、微笑ましいことこのうえなかったです。ちゃんと、ライトが客席を照らしてくれて、ウエーブをしやすいようにしてくれました。Gacktのライブでウエーブ体験はなかったので、とても新鮮です。 さらに「パパラパ」が始まると、ボルテージは最高潮!!ダンスも健在で・・・手を二回突き上げたりする仕草を全員でやりました(^−^) 「Vanilla」もこの辺でやったとおもうのですが、いつもよりは(笑)お色気度が低かったような気がします。それよりも客席のお色気の方が高かったかな(笑)今回、アルバムSixDayで収録されたVanilla、女性の声で「イクーッ」て入ってて、ぎょっとさせられちゃったのですけど(苦笑)、これを客席の皆様が大いに叫んでいました(笑)びっくりしたー!! Gacktの身体を前後に揺する動きも健在で・・・あれは誰にも真似が出来ないです(苦笑) 「Another World」が始まる前は、スタッフが三人くらい飛び出してきて、Gacktの太腿にギターをセットしていたので、「来るぞくるぞー」とうきうきしちゃいました(^−^) そんな楽しい時間が過ぎると、Gacktがしっとりと話してくれます。 「君達が・・・夢に向かっているときに、耐え切れなくて・・くじけそうになったとき・・・僕はいつでもここにいるから。君の事を、ずっと守るから」 といったようなことを。 そして「君が追いかけた夢」が始まります。確かに歌詞と似たようなセリフを言ってくれたのですが、Gacktの真実の思いがこめられているような気がして、本当に嬉しかったです。ありがとう・・・ 優しい声で言ってくれて。私の記憶があいまいなので、本当はもっともっと長く、感動することを言ってくれていました!! Gacktは、自分が人一倍夢に向かって頑張っているから・・・余計に、他の、夢に向かって頑張っている人へ尊敬の念や、思いやりを持っているように感じてなりません。 曲が始まると、みんなで手を前へ出すポーズをします。一体感があって素敵だったな(^−^) 最後の曲は「君のためにできること」。アルバム「Mars」に収録されている通りだった気がします。最初のイントロから、客席のどよめきが広がり、「待ってました」な気持ちに。(^−^) 照らされるライトの綺麗なことといったら・・・・!! スモークがとにかくきつくたかれていたので、その分ライトが綺麗でしたー!!白い幾つもの線が、Gacktから客席へ延びていて・・・・天国のようです。 心を込めた歌いっぷりに感動し、ライトのマジックにかかりました。 ラストもいつまでも余韻が残る音が鳴り響き・・・・メンバーが退場し、最後にGacktがゆっくりと・・・ステージ真ん中から下がっていきます。ライトが強烈に照りつける中、すっと消えていくGackt。 会場全体が薄暗くなり、Gacktを呼ぶ声が響きます。 数分後、再びライトがつきましたが、紫色の綺麗な明かりで・・・最初と同様に、スクリーン(天蓋つきカーテンのようにかかっている)が出て着ているのですが、それを紫と白のライトが照らしていて、まるで巨大なオルゴールのように綺麗でした。装飾が施された箱のように見えたの。 流れた音楽は「再会〜story〜」 アルバム[SIXTH DAY」最後の曲であり、美しい曲です。白い衣装に着替えたGacktが、この曲のためだけに出てきてくれて、真ん中に立って歌ってくれました。幸せでした・・・・ だんだんとスクリーンが開いていき、歌い終わると同時に再び閉じていきます。 大声援に包まれながらも、惜しまれながらも、Gacktの姿が見えなくなります。再登場というよりは、一旦いなくなった彼が、そっと幻影を見せてくれたというような・・・そんな趣。 そしてスクリーンには、再び冒頭と同じような映像が流れます。 しかし、白い十字架の墓が一つ、増えていました。 最初にうつった写真(みんなが笑っている・・・セピア色のもの)を手に、その墓を見下ろしている少年。白い百合の花が、葬送の意味を込めて墓の前へ置かれていきます。 十字架に書かれた文字は、「YOU」。 そして、下に生きた年代が刻まれていました。 「1973〜206○」最後の一桁は映ってなかったです。普通に考えて、大往生した年代が書かれていました。最初に見た、Gacktの早世っぷりから見ると、不思議な感じがします。 そして冒頭に現れた老人は、実はYOUであったということが、わかるのですね。 大人たちが、墓の前から去り、最後少年が一人残されます。 「忘れ物。」 そういって、百合の間に挟まれたのは、みんなで写った写真。 少年はそのまま駆け、去っていきました。 誰も居なくなった墓の前に、透明な身体で立っているYOUの姿。(現在の・・若い姿です) ふと、後ろに立ったのは・・・・Gackt。やはり透明な姿をしています。二人は墓を見つめたまま。 Gackt「・・・行こうか。」 YOU「・・・・ああ。」 そして、二人は振り返り、後方にいるメンバー達(やはり身体が透けている)と一緒に、空の方へと去っていきました・・・・。 スクリーンには、メンバー達の笑顔や、演奏している姿がセピア色で映し出されます。まるで全員が亡くなってしまったあとの、遠い未来の出来事であるかのような錯覚。 メンバーを惜しむかのように、ゆっくり・・・ゆっくりと写されていく写真。 そして、映画のエンドロールのようにして、メンバーやスタッフの名前が黒地に白の文字で書かれていきました。 何とも物語りじみた・・・・不思議な終わり方でした。色々と考えさせられるような・・・・Gacktマジックにかかったかのような、不思議な気持ち。そして、このライブがいかに尊いか・・・そんなことを思ってしまった一日でした。 終わり 戻る |