開場は5時30分、開演6時30分。 それまでの間は、池袋でバーゲンをして人波に揉まれ、青山でマナ様のお店に行きレターセットとDVDを買い、青山で迷子になりながらお茶をしておりました。 会場にて友達と会ったところ、Gacktのライブは今回ものすごく時間きっちりに始まるとのこと。 なんでも、以前はすごく待たせるライブだったらしいのですが(1時間待たされた会場もあったとか!)それをやめよう、ということでしょうか・・・時間にきっちりするようになったそうです。 そんなわけで、グッズ売り場を尻目に会場入り。 本当は、ポスターとかいろいろ見たかったのですけどね。。。ぐっと涙をこらえつつ。くすん。 ところで国際フォーラムって、本当に綺麗で素敵な会場ですね!! 出来たばかりなのかな?とても清潔感溢れる、高級感に満ちた会場でした。 椅子も、普段はライブというとパイプ椅子、ってかんじなのですがとてもふかふかっとした椅子でしたし。 待ってる時間も不満が無いほど心地よい時間を与えてくれました。 いつも国際フォーラムでやってくれるといいのにな(^^) 東京駅からも歩いて数分という立地条件、素晴らしい!! と、開演を待つことしばし。 本当に数分で始まりました!! もう興奮していたので、正確な時間までは覚えていないのだけど・・・ ともかく、10分と待たされてなかったとおもいます。 会場が暗くなり、大歓声。 と、前方のカーテンが音も無く開き、スクリーンに写される文字。 「今から起こることは、これから来る方たちのために、あなたの胸の中だけに秘めておいてください」といったような 内容がかかれます。シックスセンスみたいですね。 でも、確かにライブって「何が起こるか分からない」からこそ楽しいものだと思う。うん、ネタバレっていやなものなのよね。 そういうわけでお口にチャック☆ このレポも、ライブがすべて終わってから更新することにします。実際に書いたのは、6月4日です。 そして写される映像は、もう、一級の映画作品でした。 かなり綺麗なカメラアングルで、薄暗い病室が写されます。 MステなどでGacktが話していた、「無人島で撮影した」ビデオがこれなのでしょうね。 病室のベッドには、裸のGackt。 周囲に、医師と見られる人たちが取り囲んでいます。 Gacktの体には、無数のプラグ。まるで人形のように横たわるGackt・・・ そして場面は変わり、他の閉ざされた、牢獄のようなところでベッドに横たわる老人がいます。 そこへ入ってくる軍服姿の男は、一体誰だったのでしょう・・? 何やら老人に手渡し、老人は驚愕の表情。 頻繁に出てくる十字架の墓標は、アルバム「Rebirth」の中にも登場する、あの墓です。そういえばGacktが横たわっていた病室(というか手術室?)も、アルバムの写真の中に登場しますね。 何もかもがリンクしています。 Gacktに刺さったプラグが、スイッチを入れられます。 大きく体を反るGackt。 その体を取り押さえる医師たち、Gacktの脳裏に描かれる無数のイメージの残骸・・・ 脳や骨といったかんじの映像が続きました。 その合間にも、軍服を着て立つGacktの映像が流れます。 先ほどの老人の姿も。 そして、スイッチが落とされ・・・体が波うつのをやめます。 次の場面は、大きな四角い部屋の真中の、椅子に座るGackt。(やはり軍服) そこへ入ってくる老人。 何かが、起きる・・と感じた瞬間。 ばん! と爆発音が響き、会場に煙が! そう、映像の中で起きていた出来事だと思って陶酔してた私たち、あっという間に現実の出来事に引き戻されます。 ステージには、メンバー達。 そして、Gackt。 絶叫が響き渡る中、最初のナンバーは聞いたことの無い曲でした。新曲かなあ? ハードな曲で。わりと多くの人たちが、曲の合間に手を振りかざすなど振りをしてたので、実は有名な曲だったかもしれないです、少なくとも私は分からなかった・・・しょぼん。 で、そのときのGacktは、映像の中と一緒で軍服を着ており、さらに重厚なマントを羽織っていました。 かっこいい!! 足の長さがまたたまりません。 続いての曲は「Maria」。 ライブでやると、かなり重厚などっしりした曲に聞こえます。 題名の爽やかで優しいイメージとは裏腹。 濃密で、重い曲が続きます。普通のライブと違って、多くの人は微動だにしないでGacktの様子を見ています。 続いても「uncontrol」 アルバムの曲順に沿った形でした。あれ?「seven」だったかなあ・・・(^^; この辺の曲は曖昧なのですが。すみません。 ともかく、とても重たくて暗い感じの、そうまさしく「Requiem」といった曲が続きます。 前半はすべてそうでした。 「Uncontrol」が終わって、かなり時間が経って・・・・・ピアノの音が、響きます。 そう、Gacktと言えばピアノですね。 綺麗な、高いキーを使ったピアノの音が会場を包みます。 静かで、優しくて、冷たくて、澄んだ音が響きます。 そのまま、「sayonara」を静かに、情感こもって歌うGackt。 一流のアーティストじゃないと、こんな空気は作れないだろうな、というほどでした。 ただ、一つ残念だったのが、会場内で咳や咳払いが多かったこと。 静かな、心打たれる曲の時くらい、死ぬ気でおさえてほしかったっ・・・と思うのは私だけではないはず。 あの会場が、シンと静まり返るのを見たかった・・・・ 数日前に、世界的なピアニストのコンサートにいった姉の弁ですが、 「咳払いの一つでもしようものなら、つまみだされるか殺されるとおもった」 とのこと。うん、本当の演奏会はそのくらい緊張感があるものなのかも。 ただ、あくまでライブなので、叫んでるわけだし、喉が枯れるのも咳がでるのも分かる。だから、仕方ないとは思うのだけど・・・ちょっと多すぎたなあ。これだけが唯一残念でした。 「sayonara」は、本当に胸が打たれるくらいに素晴らしい演奏でした。 最後、ピアノにもたれかかって倒れるようにしながら演奏するGackt。 途中響くバイオリンとの相性もばっちりで、素晴らしかった。 バイオリンって、どうしてあんなに綺麗に響くんだろう?不思議。 演奏が終わってから、ゆっくり、ゆっくりと、ステージ真中にある階段を上るGackt。 マントの裾が、階段を滑る様子までもが印象的。 と、突然現れた長髪の男性が、Gacktに向かって銃を発射させます。 2発、3発・・・ Gacktの周囲に火薬の爆発が起こり、撃たれて倒れるGackt・・・暗転する場内。 あまりの出来事に、そして引き込まれる演出方法に、しばし呆然としてしまいました。 さて、この曲が終わってからだったと思う、「Kalmia」、「Secret Garden」が演奏されます。 衣装チェンジをして、いつもの「Secret Garden」の衣装。シンプルで、ダイナミックな衣装です。 綺麗だけれど、歪んだ音がとても印象的な曲ですね。 ずっと、あの撃たれたGacktが頭にあったので、家でアルバムを聞くときよりも重厚に聞こえました。 前半最後の曲は「鶺鴒〜seki−ray〜」。 スポットライトがGacktを照らし、そして降り出した雪・・・・ 綺麗な姿でした。 もう、ライブとは全然思えないような!! 上質のミュージカル?演劇?様々なことを思うけど、どれもあてはまらない、本当にGacktならではだと思いました。 雪に向かって、両手を差し伸べるGackt・・・・ とてもとても綺麗でした。 曲とあいまって感動しました。 しばらく休憩時間の様子。 しかし数分といったところでしょうか、またもやスクリーンが写されます。 その中では、拷問に遭うGacktの様子がっ!! 両手を鎖につながれて、大の字になり、上半身は裸。 先ほどの老人だったかしら、鞭を持って振りかざします。 ばしん、ばしんといかにも痛そうな音。そのたびに歪むGacktの顔。 冷たい石の壁の中、一体Gacktに何が!!??と・・・ そう思ったとき。 ばしん、ばしん、という鞭の音が・・・軽い音になります。 アップになったGacktの顔、「あれ?」といった目 すでにライブ経験者には分かっていたのでしょう、会場内で笑いが起こります。 カメラが引いて行き・・・・・ Gacktの後ろにはすでに老人の姿は無く、代わりに、鞭を持ったねこちゃんと、打たれるトラ猫ちゃん。 Gacktが「・・・・・。」と見ていると、「見られた!!」とばかりにびっくりするねこちゃん二匹。(ちなみに着ぐるみです) そこで、再びスクリーンからステージへ移行! すでにスタンバイのメンバー達。 もちろん、ねこちゃん二匹もいます。 Gacktは、「ばん!」という効果音と煙の中、軽装にて登場!!あかるいオレンジのパンツに、ジャンパー姿。 今までに無くカジュアルな衣装です。 Gacktがなかなか動かない・・・そこへ、猫ちゃんたちが寄って来て、二匹でGacktを抱きかかえ、ちょっとはずれたところへ追いやります。二匹は真中をとっぴして、かなりご満悦。嬉しそうにはいっポーズ☆ 追いやられた先はベースの人の前。ベースの人は、Gacktにいろいろちょっかいかけます。 でも、動かないGackt・・・まだ動かない。 猫ちゃんたちに、片手を持ち上げられてポーズつけさせられても動かない! と、何をしたら動いたんだったかな?ともかく、動き出したGackt、真中でかなりポーズを決めてる猫ちゃんに近寄り、真中ににじり寄り・・・ 両手で裏拳!! ねこちゃん二匹の顔に、クリーンヒット!! もがくねこちゃん。 今度はGacktのマイクを「ちょうだい」攻撃。 Gacktが「はい。」と上げると、嬉しそうに階段を降りてきます。 そこでまたポーズっ!! 楽しい雰囲気のまま始まったのは、もちろん「U+K」です!! メンバー全員が前のほうに出てきて、横一列で踊る姿は最高でした!! Gacktものびのびと、前半の重厚さが嘘のように暴れまわり、時には腰をふりふりさせて悩殺ダンス☆ 「にゃんにゃんにゃにゃん☆にゃにゃにゃにゃーーにゃーにゃーー」 もばっちりです☆ Gacktのヒップアタックをくらって、猫ちゃんもよろけます。 最後は勿論、「にゃーにゃー!!!」と絶叫しまくるGackt。 猫ポーズのまま、思い切りジャンプ!!本当に楽しそうで、可愛いの!! 確か、この後で暗くなった場内、「声を聞かせろよ!!!」のGacktの絶叫と、掛け合いがあったとおもいます。 何度も「まだまだだろうーーーーっ!?」と繰り返すGacktに、これでもかと叫ぶ私。 本当、こういう掛け合いはボルテージがあがって最高です。 そのまま「mirror」になだれこんだかな? そしてMC。 横浜アリーナの時と同じで、「おかえりーーー!!」と叫ぶGackt。 何度も何度も、「おかえり」と言ってから、やっと「ただいま・・・」 Gacktの中では、おかえりっていう言葉が大切なんだなあって思いました。 この日は、前日が新潟でのライブ、そして今日東京でっていうスケジュールだったのですって。 そのため、スタッフはこのステージセットを、一日で仕上げたというわけで・・・勿論徹夜です!! それを聞いたみんな、惜しみない拍手! 「スタッフは、裏でガッツポーズしてると思うよ・・・」 とGackt。本当、そんな雰囲気が想像できて楽しい。 「そして・・・」 と語りモード。 「そんなスタッフ達は、俺やメンバーに、『早く寝ろよ』と言ったのですが・・・ 誰一人、守った人はいなかったのでありました・・・・。」 今回、『ありました』という語尾が多いです(笑) やたらと使ってます。低いあの声で、言うので、どこかのナレーションのようでおもしろい。 「それというのも・・・夜中の3時頃・・・うちのスタッフで、ダンサーの○○(名前忘れちゃいました!!><)が、ホテルで寝ていたときに・・・・突然、『ううっ・・・・な、何か居る!!!』」 ここからGacktの一人芝居が始まります。 「その声に、駆けつけたスタッフが、こう、ドアをがんがんがん!!がんがんがん!『どうしたんです!!??どうしたんですか○○さん!!』」 もう、振り付きで、かなり迫真の演技!!すばらしすぎです!! 「『だめだ、みんなに知らせなきゃ、がんがんがん!!YOUさん、YOUさん!!(違う人だったかも・・・) あっ、間違えた、違う部屋だった!!こっちこっち、がんがんがん!!』」 ちゃんとボケも忘れません(^^)大爆笑。文章にすると分かりにくいと思うのだけど、本当におもしろいんです!! 「と、いうことで、メンバー全員起こされ、徹夜です・・・・。 ダンサーの○○は、どうやら新潟にて・・・何かに遭ってしまったようです・・・・そして、ここの会場にも連れてきてしまったかもしれません・・・・『パパラパ』踊ってるときに、後ろに何かが見えるかもしれない・・・」 パパラパのダンサーさんなんですね。 「それで、そのとき俺がどうしていたかというと・・・・ 『あ、もう5時だ。寝なきゃ』(またもや一人芝居モード) 『く〜〜〜っ』(立ったまま、寝たポーズ☆ちょっと首かしげて、ちゃんとお布団持ってるの!) 『ああ・・・もうすこしで・・・・眠りに・・・つけそう・・・だ・・・・・』と、そのとき、何かが! 『ん?何か、気配がする・・・・』 ふと見ると、見知らぬ男達が数人、ベッドの向こうに、立っているのでありました・・・・。 『な、何なんですかあなたたちは!!??』 俺はというと、裸で寝ていたので(ここで爆笑) シーツを、こんな風にもって・・・(勿論大切なところを隠してしゃがみこむ) 彼らは、幽霊でもなんでもなく・・・ここのホテルの人たちで 『火災報知器鳴ってるんですけど!!!』 ご存知のとおり、僕はツアー先のホテルでは、いつも・・・お風呂のお湯は流しっぱなし・・・水道は出しっぱなし・・・ 加湿器は4台もかけっぱなしで・・・。」 火災報知器って鳴っちゃうものなんですね。 そんなへっぽこな話を聞きつつ。 「そんなわけで、僕も徹夜です。」 どうやらスタッフ以下、メンバーもGackt本人も、かなりの寝不足の様子。 しかし調子は良いようで、 「こんな俺のテンポに、着いてこれるかーーーーーーっ!!??」 そりゃあもう、勿論☆ですよね!! 「じゃあ、これからメンバーを、時間も無いことだしかいつまんで説明しよう・・・」 といったとたんに「えーーーっ!!??」のブーイング。 「分かった、じゃあ少し説明を加えて」 と言い直すGackt。いい人だわ(笑) 最初は、ドラムでした。 「いつも俺の背中を見ているやつがいる・・・いつも、俺を支えてくれる奴が居る!ドラムのToshiと呼んでくれ!!」 次は、ベースだったかな?何て説明してたかな・・・「このメンバーの中で、一番クレイジーな奴」だったかな。 次はギター。 「彼の笑顔は、いつも俺の胸を鷲づかみにする。新幹線の移動では、いつも俺の肩に頭を乗せて寝ている・・・ギターのチャチャと呼んでくれ!!」 次もギター。また一人芝居入ります。 「『ねえMASA、どっか食べに行かない?』 『いいですよ。』 『どこに行きたい?』 『どこでもいいです』 『じゃあ、焼肉食べに行こう!』 『はい!』 『MASAは何食べる?』 『うーーん、じゃあ、サラダ!』 『肉、食えよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!』 ギターのMASAと呼んでくれ!!」 最後はYouさん。声援も大きかったなあ。 バイオリン弾いている人ですね。何て紹介していたか忘れてしまいました(^−^; 全員の紹介が終わったところで、まってましたの「パパラパ」!!! 先ほどのダンサーさんが出てきます。 ライブ前に、「うたばん」や「POPJAM」ですでに公開してましたが、本当に踊ってるGacktを見ていると、びっくりしちゃいますね。ダンス上手すぎ!! 私、最初ダンサーが三人いるのかと思いましたもの。 そしたら、うち一人がGacktで・・・驚いたっ!! キレもいいし、すっごくいいかんじ。何よりかっこいい! ジャニーズファンの私としては、かなり大満足な内容でした。 サビの振り付けも、なんとか覚えて行ったのだけど、どっちかっていうとGacktに見とれてしまって・・・(笑) 踊りなんてしてる場合じゃなかったです、はい。 次は「Marmalade」。とっても爽やかで、可愛いナンバー!! 『キュートダンス』をしてしまいました。^^ Gacktが、マリス時代からよくやってた、両腕をふりふりさせるアイドルっぽい仕草なんですけど・・・わかるかなあ?? 森高千里が「飲もう」とかでやってた振り付けに近いですね(笑) あれをやってました。だってかわいいんだもん!! ふと、楽しかった時間が過ぎて。 Gacktが、最後一人で立ちつくし、一言・・・ 「また、夢で会えたら、いいね・・・・」 最後の曲は、やはりこれ、「君のためにできること」でした。 しばしの間があって。 アンコールの時間なのか?何だかよくわからなかったのですけど、手拍子が沸き起こり、ずっと手を叩いていると、おもむろにステージが開き・・・・ 多分、このときだったんじゃないかと思うのですけど・・・ よく出てくる、十字架の墓の前に、投げ落とされる、花束。 真っ赤な薔薇だった・・・と、思う。 何だか、胸がきゅうっと痛くなりました。 今も、昔も、マリスとGacktが好きで居つづける人たちには、きっと分かると思う、この胸の痛み。 そんな風に思ってはいけないのかもしれない、でも「感じるのはおのおのの自由」と日頃から言うGacktに、ちょっとだけ甘えさせてもらっちゃいました。とても、胸がいたかったです。 最後に出てきたGackt。 静かに、何もしゃべらずに・・・「Story」を奏でます。 静かに静かに、でも感情を込めて歌われる曲・・・・ 終わってから、ゆっくりと後ろを振り返り、階段を一歩一歩、上ります。 びっくりしたのだけど、本当にどこまでも上っていくの。高く高く、「そんなところまで、階段があったはずがない」っていう場所まで上がっていくの。 放っておいたら、天井つきぬけて行ってしまうのではないかって思うくらいに、高いところへ行ってしまう・・・・ そして、消えるライト。 カーテンが落ちて・・・ 客電が、びっくりするくらいに早く付きました。 「本日の公演は、すべて終了いたしました・・。」 何だか早いと思ったら、まだ8時半。正味2時間のライブでした。 でも、隅から隅まで計算しつくされた、素晴らしいライブだった。一つの物語を見ているような・・・・満足感で、いっぱいでした。 まだ「Rebirth」のすべてを分かったとは、いえないけど、少なくともこのライブに触れられて良かった、と思いました。 おわり 戻る |