1998年11月11日release |
作詞 TAKA |
作曲 HIRO |
多分、生まれて初めてかもしれないです。「音楽」に対するミュージシャンの思い・こだわりをこれほどまでに感じた楽曲は。 HIROさんの作った「Lhasa」。シングルにするならこの曲しかない、というLa’cryma Christiの思いを、色んなところで聴きました。でも、ちょっとマイナーな雰囲気が漂うこの曲。なかなか現実問題として、難しい面があったということです。がっ、「両A面」という方法で、この曲を「A面」として世に送り出してみせた・・・その心意気に、心から賞賛を送りたいと思います。 それほどまでに強いこだわりを持っていたから、アルバムのタイトルにもなったし、初めての日本武道館を含むツアーで、タイトルを「Lhasa」にした。どれほどまでに心を込めていたか、アーティストにとって楽曲ってこんなに大切なんだ、尊いんだ、っていうことを・・・恥ずかしながら、それまで気づけなかった事を、知らしめてくれた曲であります。 プロモの演出が素晴らしくて、メンバーも惚れこんだと言う最高の出来栄え。 HIROさんをはじめとしてみんなが手の甲に描いたタトゥーのような柄や、インドのような不思議な雰囲気をたたえた映像美、ドラムの持つ迫力をいかんなく発揮するかのようなカメラワーク、小道具も大道具も、こだわりまくった作品になってます。 まるで一本の映画を見ているような・・・ ストーリーなんて無い、プロモだというのにそこには歴史の重みまで感じさせるような、素晴らしく重厚な世界がそこにはありました。 この曲にまつわる忘れられない出来事といえば、ツアーAngolmoisのときだったでしょうか。La’cryma Christiのメンバーと深い交流のあったMALICE MIZERのドラマー、kamiさんが急逝された後でした。TAKAさんが、「早くに亡くした友人のために・・・」と言って、演奏してくれました。あの瞬間、誰もがkamiさんを思い、kamiさんの魂を感じたのではないでしょうか。 とても、感動しました。 アンプラグドバージョンがシングル、アルバムにはバンドバージョンが収録されています。武道館で演奏されたアンプラグドバージョンの素晴らしい演奏は、今も脳裏に浮かんでは感動させてくれています。 ビデオ「ZERO」かな?Lhasaの作詞がまだ安定していないころ、ライブで披露しているシーンが入っていてとても貴重だなと感じました。必見! |