情熱の風

２００２年２月６日ｒｅｌｅａｓｅ
作詞　ＴＡＫＡ
作曲　ＨＩＲＯ




ラクリマの音楽は、「異国情緒溢れる」と表現されることがとても多かったのですが・・・
この曲もその中に含まれると思う曲です。
スペインのような情熱的な音楽。
これが、Ｌａ’ｃｒｙｍａ　Ｃｈｒｉｓｔｉっていうバンドのおもしろいところだな、と思うのです。５人とも、全然海外と関係あるように見えないのに・・・実際、デビュー前のプロモ撮影で訪れたイタリアが、初海外だってみんな口を揃えていました。
そんな彼らですが、「ＳＨＹ」、「イスラエル」、「Ｓｕｎｓｃｒｉｔ　Ｓｈｏｗｅｒ」、「Ａ．Ｓ．Ｉ．Ａ．」、「カリブで生まれた月」、「Ｌｈａｓａ」・・・ぱっと思いつくだけでも異国情緒たっぷりな曲たちが、わっさり出てきます。
中でも「情熱の風」はプロモも凝ってて、スパニッシュな女性が踊るので、余計にそう思うのかもしれませんね。

ＨＩＲＯさんの作曲と聴いて、大納得した記憶があります。ＨＩＲＯさんは一番「異国」に遠い気がするのですが、一番異国風の曲を描いている気がします。前世の記憶を手繰り寄せているのでは・・・なあんて思ったりして。どれも個性的で、実に「キリストの涙」的楽曲ばかりです。


この曲は「京都迷宮案内」のドラマ主題歌になった曲であります。父がよく見ていて、そのたびにこの曲が流れるのでとても嬉しく思いながら横で見ていました。

このドラマが推理ものだったからか、プロモも推理風のドラマ仕立てでした。Ｌａ’ｃｒｙｍａ　Ｃｈｒｉｓｔｉ唯一の「ドラマ風プロモ」です。
「ＪＵＭＰ！！」でも、ＴＡＫＡさんが演技をしていましたが、全員が演技をしているのはこれだけです。初めて見た時は、スーツを着て演奏するワンシーンを見ただけで大興奮！！！意外にも（と言ったら失礼か？）全員とってもよく似合っています。


ストーリーは、踊る女性が何者かに撃たれ、ＴＡＫＡが犯人を捜す・・・といったもので、「この中に・・・犯人が居る！！」という金田一風のつくりになっています。勿論、容疑者は他のメンバー４人。

最初に現れたＳＨＵＳＥは、とても演技がうまいな〜と思ってしまいました（＾−＾）女性の写真を破って燃やすＳＨＵＳＥ。自然です。演技のうまい人は、ほんのワンシーンでも分かるといいますが、ＳＨＵちゃんがまさにそれだと思いました。簡単な動きだったのですが、とても自然で、うまいなと感じました。

次のＫＯＪＩが・・・ＫＯＪＩが、必見です。右手を押さえて、プルプル震えているのですが、とっても「頑張ってる！！」って思って微笑ましかったです。私は一番お気に入りなシーンなのですが・・・ＫＯＪＩさんは俳優は無理か・・・と思った瞬間でもありました（笑）（元々、本人も「自分は俳優とかは絶対無理」と断言していたのですけどねっ、それを納得した瞬間という意味で・・・）
銀髪にしたＫＯＪＩさん。非常にかっこいいです！！これは必見。この曲からかな？髪の毛を伸ばし始めましたね。ライブの時は、ファンの皆さんから「切って」攻撃を受けてましたが、にっこりとかわしていました。長髪が好きだと前から言っていたのにずっと短髪で、今回やっと伸ばせたんだろうな〜と思っていました。

そしてＬＥＶＩＮ。凶器の銃を手にしていて、茫然自失としている演技なのですが、「ＬＥＶＩＮも死んだのか？」との憶測を呼んだシーンでもありました。Ｓｕｎｓｃｒｉｔ　ｓｈｏｗｅｒのプロモの時にも感じたのですが、ＬＥＶＩＮもちょっと俳優は無理かな・・・（笑）？いいんです、最高のドラマーだからっ！！

最後にＨＩＲＯさん。甲板で一筋の涙を流すシーン。
これが最高に素晴らしかった！！感動です。しかも、目薬とかじゃなくて、ご自身の涙だと言うじゃありませんかっ。て、天才・・・！？？
本人は「寒くて涙が出た」なあんておっしゃってましたが（＾＾）、素晴らしい演技力！！倒れるシーンもむちゃくちゃうまい！！！ＳＨＵＳＥがこっそり覗き見していたと言いますが、そんなエピソードも素敵です。
髪の毛を一番短くしたＨＩＲＯさん、とても似合っています・・・！ゆらりと倒れるシーンの美しさ＆演技力は必見！！

そんな訳で、ドラマ仕立ての結果・・・私の中で演技力トップ５の順位が
１位　ＨＩＲＯ
２位　ＴＡＫＡ
３位　ＳＨＵＳＥ
４位　ＬＥＶＩＮ
５位　ＫＯＪＩ
に決定したプロモでもありました・・・。あくまでも私基準です。すみません。いや、ＫＯＪＩさんは演技が苦手なところが良いところなのですよ、はい。ほんとに！！


そんな素敵過ぎるプロモですが、ストーリーがかなり難解で、誰が犯人なのか思い切り勘違いさせられました。そしていろんな謎だらけのつくりになっています。
あまりに素晴らしいプロモだったので、自分で小説を書くという暴挙に出た私でした・・・→読んでみようか、という奇特な方はこちら。
そのため、何度も何度もプロモを見ましたが、（全てのプロモの中で一番見たと思います。）全く飽きなかった脅威のプロモ！！そして楽曲！！これほどまでに飽きないとは・・・素晴らしいです。


ちなみに、このプロモはＳＨＵＳＥの演奏シーンが非常にかっこいいです。ウッドベースを弾いているのですが、いつものベースを持ったアグレッシブな動きが無くなっているので、静かでしっとりとした男前のＳＨＵちゃんが見れます。そんなＳＨＵちゃんもたまには良いわ（＾−＾）と、うっとりしてしまうこと間違いなしです！

そしてロケをした場所は「氷川丸」。横浜に浮かぶ大きな船ですが、２００６年で営業を終了、姿を消してしまうそうです・・・なんとも寂しい。しかし氷川丸のことも、この曲と同じでいつまでも心にキラキラと残るんだと思います。



戻る